ギターアンプ

2021年3月29日 (月)

素晴らしいコンパクトギターアンプ ②

比較的安価なコンパクトアンプでもそれなりによい音のするものはたくさんあるのでしょう。

今回リサイクルショップのジャンク品コーナーから拾ってきたWashburn Live15もその1つに入るんじゃないかな。

古いものゆえにシンプルで、付属機能はヘッドホン端子がある以外何もなく、あとはエレキを普通に鳴らしてくださいっていうだけです。

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背面はクローズドバックではありませんが、板で覆われている面積は多めですね。

そして今回はスピーカーユニットの交換は不要と考えました。

Live名義のL10-15という謎のスピーカーですが、箱の容積とのマッチングもいいのか、このままで充分いい音だなと思える鳴り方をしてくれます。

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取り外し部品は、電源ケーブルやスピーカーケーブも含めてこんな感じになりました。

プリ部のオペアンプは手持ちのものと差し替えながら決めていきます。

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ほぼ仕上がったアンプシャーシ内の様子です。

最終的にはマスタードフィルムコンとボーンセラミックコンを1つずつ追加で交換してあります。

しかしそれはさておきオペアンプなんですが、いろいろ差し替えていった末、やっぱりこれかなと思ったのは、なんと元々付いていたKIA4558Pでした。

ワイドレンジ感もなく、鮮度や解像度がさほど高く感じるわけでもなく、とても凡庸に思えるんだけど、なぜかいろんな要素が程よくまとまっていて、長く弾いていると一番しっくりくるんです。

軽いコンプ感もミソなのかな?ワカリマセン

ただし、表面がツヤツヤだったのでネットでもざっと検索してみたんですが、出てきた画像は艶無しばかりで素性が全くわかりませんでした。

艶あり4558問題ですね。

特筆すべきところがないようでいて、なぜかいいフィーリングで弾けてしまいます。

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じゃーん、完成です!

いやーコレは実によくできたアンプです。

家の中では音量も充分、つまみを回したときの振る舞い方のクセも少し使ってわかってしまえば全然問題なし。

マーシャルっぽいのにWashburnだというところもおもしろいです。

アメリカンが努めてブリティッシュしてみましたみたいな。(笑)

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ちっこいの3台勢揃いで弾き比べてみました。

あれま、どれも自分で手を入れたものですが三者三様です。

同じくらいの音量だとパワー的に余裕があるのはやはりSK25です。

音にもシャープな切れ味があっていいですね。(だいぶ鞣しましたケド)

キャビの威力を最も感じるのはV9158、このマッチングのさせ方は小型と言えど凄味があります。

オープンな鳴り方も気持ちいいです。

クリーンサウンドが最も太く抜けてくるのはLive15です。

歪ませたときのバイト感やハーフミュートために手首をブリッジ付近に置くときのドムッと反応する感じもかっこいいです。

ん~、このWashburn、VOXやFenderに全然負けてないです。

3台中、改造箇所が最も少ないのにそう感じるレベルっていうことは、デフォルトでも完動品ならとても素性のいい音がするということの証明だと言い切れます。(というか改造らしい改造が必要ない)

中古相場から言っても間違いなくめっけもんの部類です。

まあでも、どんなアンプをいいと感じるかはその人の価値観によって大きく変わってくるので、以上はあくまでもぼくの感想です。

信じちゃダメですよ。😜

お粗末。

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2021年3月28日 (日)

素晴らしいコンパクトギターアンプ ①

コンパクトなエレキギターアンプというと、今うちにはVOX V9158(V9168は嫁入り済み)とFender sidekick reverb 25の2台があります。

充分です。

しかし、ステイホーム生活も1年を過ぎ、多くの人たちが楽器や楽器機材を売り買いされるからでしょうか、リサイクルショップも大変賑わっていて、どういうわけかまた1台拾ってきてしまいました。

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ジャンク品コーナーにありました。

店頭で電源入れてみましたが、音は出たり出なかったり、、、出なかったり。(笑)

ガリ、ノイズも酷くてまさにジャンク品です。

家でやってみても同じでした。

でも、時々瞬間的にまともな音が出るんですが、その音が「ん?マーシャルチックな外観だけど、これってかなり素直なクリーンが出るの??」って思わせてくれて、もしそうならって思うと気になってしまったのです。

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早速バラし始めてます。

アハハ、過去最高にアンプシャーシの中はスカスカでいいですね。

ぼくはマーシャルって実は買ったことがあるんですけど、深く歪ませるためのいろんな入力部の工夫、ドンシャリハイゲインのためのフィルター類など、自分にとっては全く必要のないものがいっぱい付いていて、そのときチューブアンプだったにもかかわらず「自分には合わない。」と言って間もなく手放しちゃったんです。

嫌いじゃないのに自分の手元には居着かない存在です。

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15Wの家庭練習用アンプと言えばいいでしょうか。

1chの極めてシンプルなトランジスタアンプです。

まずはパワートランジスタにサーコンをかませておきましょう。

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手始めにこれだけのパーツを取り外しました。

1つだけプリ増幅部のオペアンプがありますが、これはソケット化のためにいったん外しました。

あとのものは全て交換です。

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はい、おそらく88年製、Washburn Live15です。

「何じゃそれ?」って言われちゃいそうですけど、アメリカのちゃんと名の通ったメーカーです。

ということでコレ33年前のMade in USA。

とりあえずまともな出音ができるか試奏してみました。

!!!

えっ!?

ス、スゴイ!!

変な話、今時のマーシャルよりぼくは好きですコレ。

  • 小さな石アンプにしては音が太い。
  • タッチレスポンスがよく、開放的な鳴り方をする。
  • ボトムがしっかりしたきれいなクリーンサウンドが出る。
  • GAINつまみ3時以降で古いマーシャルに通ずるようなディストーションサウンドになる。

同年代でいうとマーシャルではLEADシリーズが今でも人気で素晴らしい音がすると思うんですが、中古市場では結構貴重な部類らしく、LEAD12でたぶん2~4万円ぐらいしますよね。

同じ音ではないですけど、これはこれですごくよくて、V9158やSK25にも引けを取らない、というかデフォルトだと勝っているかもしれない素晴らしいコンパクトギターアンプだと思います。

もう少し音味をぼく好みに整えたいので、少変更を加える予定です。

つづく。

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2021年1月11日 (月)

Fender sidekick reverb 25 アッテネーターに名前を付けてみた

ぼくが趣味でやっているエレキ関係のものは、Ameiro Pedalというブランド名を付けています。

今のところ、Bellbottom Over Driveしかないですけどね。😅

SK25に取り付けたアッテネーターは、最終的になかなかいいものになったと思うので名前を付けたくなりました。

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早速ステッカーを用意しましょう。

ぼくは白地のステッカーシートをよく使いますが、今回は何となくクリアというか乳白色がいいように思って選んでます。

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ふむ、どうですかね。

Ameiro Pedalの『HOLD BACK Attenuator』と名付けました。

控えめにしてくれるやつってことですね。

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操作しやすいようにスイッチを側面に付けていますので、そこにON/OFFも貼りました。

めちゃくちゃシンプルです。

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キャビに搭載するとこんな感じです。

地味かもしれないけど、本体の感じが気に入っているので、邪魔しない、いい雰囲気になったんじゃないかと。

ん、OK!!😆

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2021年1月10日 (日)

Fender sidekick reverb 25 プリ増幅の最適化

2つ前の記事「EQファインチューン」の最後に書いたことなのですが、海外サイトで見つけたSidekickシリーズのパーツリストと別モデルの回路図、これがとても参考になっていて、眺めているうちにまた新しい発見がありました。

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図11

パワーアンプの時みたいに現物から追っていたら発狂しそうなところですが、別モデルの回路図があるので、わりとスムーズに書き起こせました。

初段の増幅部、つまりプリ増幅の核になる部分です。

VOXのPathfinder15をイジっていたとき、2段目にあったような歪み回路が1段目にぶら下がっています。

VOXのときは、交換したオペアンプに合わせて、ゲインつまみの調節性をよくしようと部分的に抵抗値を変えたり、いい感じの音味が得られるようにトリムポット(半固定抵抗)を入れたりしました。

つまり、増幅率の微調整なわけですが、SK25の場合はどこをどうしたらいいかなかなかつかめずにいたんです。

そこで、まずGAINつまみに直接働くであろう図11のR5を変えたらどうなるか試してみました。

確かに変化はするものの、あるポイントを下回ると急にGAINがほとんど利かなくなるし、上げる方向ではますます調節性は悪くなるしで、結局10kΩで妥当とするしかありませんでした。

ところが、1回路の増幅段でVOLUMEとGAINが両方絡んでいるのを回路図で眺めていたら、この非反転増幅の増幅率は、基本的に1+(R4+R5)/(R6+R8)なんじゃないかというのが見えてきて、どうもR6の3.3kΩが鍵を握っているようだと気付いたんです。

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やってみればわかるです!

早速トリムポットを仮結線して試してみました。

ビンゴです!!

やっぱり曲がりなりにも回路図があると違いますね!

R6の値を上げれば増幅率は下がり、値を下げれば増幅率は上がると。

非反転増幅のセオリー通り、しかも滑らかに少しずつ振る舞いが変化します。

いやー、見つけました。

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狭いところなので、まずは脚をしっかり作っておきます。

2番、3番端子は半田付けです。

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とりあえず6.5kΩの状態がいい感じに思えましたが、もう少しいろんなセッティングで弾いてみないとはっきりしないので、しばらくアンプシャーシをキャビから出したままで使ってみました。

数日、ちょっとずつ鳴らしているとだんだん最適位置がわかってきました。

どうやら7kΩを僅かに越えたあたりがいいようです。

これより上げて行くとクリアに、しかし細身になっていき、20kΩではキャリキャリの音になってしまいます。

これより下げていった場合はファットに、しかしミッドからミッドローが混濁する感じになっていき、0Ωではゴモゴモダンゴな音になってしまいます。

好みによって最適位置は変わるかもしれませんが、どう考えてもたぶん5k~10kΩのどこかで決まってくる感じでした。

ちなみに計算してみてもこの辺りが好ましくて、R8を除外すると5kΩで5倍、7kΩで約4倍、10kΩで3倍増幅ですから、なるほど納得です。

ノーマルの3.3kΩでは約7倍増幅になりますから、できるだけリニアでクリーンなプリ増幅でと思うなら1回路でドンと上げるのではなく、できれば2回路使っての合計7倍にしたいところです。

これはノーマルの5218オペアンプであっても同じ事だと思うし、実際ここの増幅率を半減させても出音量は充分なので、3.3kΩはちょっと欲張りすぎだと個人的には思いました。

プリ増幅の最適化は、クリッピングダイオードを使わず純粋にオペアンプをクリップさせるこのアンプの場合、GAINつまみを上げていった時のドライブサウンドにもいい影響(破綻したような激しいところまではいかない)が出てますます気持ちよく弾けるアンプになりました。

よかったです!!😆

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2021年1月 8日 (金)

Fender sidekick reverb 25 資料から推察してみた

前記事の冒頭でも書いたとおり、現行品だった当時は興味を持って見てなかったFender JapanのSidekickアンプですが、ユーザーさんのサイトや中古販売者の売り文句に「リベラ期」って書いてあったりします。

ぼくも去年、12月15日(火)の記事に受け売りでそう書きました。

当時のカタログでも紹介されているので本当だとは思いますが、少しだけ調べてみました。

Fender_sidekick_catalog_s

1984年の発売初年は、10、20、30、、、といった型番のラインナップ。

ポール・リベラ氏も顔写真とともに「ポール・リヴェラ」の表記で紹介されています。

でも、これ以降のカタログには出てきません。

彼は某インタビューで、「84年の8月にFenderを辞めて、新しいアンプのデザインを85年の5月に始めました。」と語っています。

どうやら彼がFenderに在籍していたのは81~84年で、その期間にSuper Camp等、いまだに評価の高い名アンプたちを設計したようです。

つまり、Sidekickについて、最初のラインナップについては何らかの形で開発に携わっていたのは正しいけど、それ以降のモデルについては関わっていないと見た方がいいと思いました。

ぼくが手に入れたSK25は、10、20、30、、、に続いて登場した15、25、35、、、というカタログ上はちょっとだけハイパワーな上位モデルの位置付けで、両方が同じ85年のカタログに載っています。

Lineup

これは微妙だなと思いました。

拡大解釈をすれば、85年のカタログに載っているものは、その前年に企画、開発されていても不思議ではないというか、むしろ自然なことにも思えるので、Fenderを去る直前に関わっていた可能性もあるということになります。

ところが、カタログとは別で興味深い資料も見つけました。

Solidamp3

最初に発売されたSidekickシリーズの出荷台数(おそらく)です。

ピタッと2年で終わってます。

さらに、

Solidamp1

次の〇5ラインナップは、85年カタログにあるにもかかわらず、店頭に並んだのは86年からということになります。

ちょうど年をまたぐ時期だったのかもしれませんね、わかりませんけど。

ということで、時系列的に見てみると、契約の問題等々、いわゆる大人の事情がこんなところで見え隠れしているような気がしてしまいますが(笑)、〇5シリーズについて、さらにその後のモデルは無論、すでにポール・リベラ氏は関係していないと見た方がいいでしょう。

ぼくが所有しているSK25がリベラ期であるようなことを書いてすみませんでした。

間違いだと思いますので、訂正致します。m(_ _)m

ところで、資料を眺めていて1つ別のことに気付きました。

生産台数のことです。

始めは、表の数字を見ていても、これが多いのか少ないのかよくわからなかったんですが、いろいろ見ていると、本国で作られていた他のFenderアンプと比べてかなり少ない方だったとわかってきたんです。

例えば最も多いShowmanシリーズだと、少ない年でも1000台、多い年だと2400台とか作っていて、それが10年以上に渡って続いていたりするんです。

もちろんアメリカは市場規模も大きく、生産力のある大きな工場で作るから当たり前なんでしょうが、どうりで中古市場にSidekickシリーズのタマ数が少ないわけです。

これら初期モデルの中で最も多く、91年までの6年間作られていたのがSK25で、合計およそ1400台だったということです。

ネット上を見ても何となくわかるように、自宅練習用として、国内より海外の方がサイズ的に丁度よく、それなりの需要があったのでしょう。

だから中古販売店の「当時人気を博していた」というのは売り文句で、国内ではそれほどたくさん出回っていたわけではないというのが正しい見方ではないかと思います。

以上、あくまで個人的な推察ですので悪しからず。

違っていたらごめんなさい。

お粗末。

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2021年1月 4日 (月)

Fender sidekick reverb 25 EQファインチューン

このアンプに出会ったのは先月初め、隣町のリサイクルショップでした。

その前の11月に寄った時にはなかったはずなので、まだ入荷して間もなかったんだと思います。

80年代中頃というと、ぼくは高校から大学へという学生時代だったので、ギターを弾くようになって、ちょっとは弾けるようになっていった頃です。

今、同じようなコンパクトサイズのギターアンプは、よりコンパクトな中にデジタルエフェクト、モデリング、シミュレーター、USB、Bluetooth搭載等々、時代の要求に合わせ、現在の技術を生かしたものになっているので、アナログを標榜したアンプはそれらと一線を画したフルチューブが生き残るという両極端な状況ですね。チガウカナ?

つまりトランジスタ/ICアンプは、アナログ部分にコストをかけて対抗するのではなく、デジタルで武装してアナログ部分はさらにコストを削るというやり方で生き残ってきたわけですから、故障したら修理せずに廃棄する(技術的にも金銭的にも)ものになりましたね。

いえね、不思議な感覚なんですよ。

当時、Fenderのヴィンテージアンプが欲しくて、同じFenderとはいえ国産現行品のSidekickには見向きもしなかったのに、今になってコツコツ治してチューンして愛でているんですから。(笑)

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「にしてもどんだけやれば気が済むねん!!」て言われちゃいそうですけど、やるべきと思ったらやっちゃいます。

ホント、真似しないでください。

トーンコントロールであるEQに手を付けてます。

PRESENCEは回路の場所も仕組みも全く違いますから別にして、TREBLEがシェルビング、MIDDLEとBASSがピーキングのアクティブイコライザーになってます。

弾きながら音作りしていて違和感があるのはBASSです。

そういえば前から何となく感じていながらスルーしていて、パーツの数値でなぜはっきり気付かなかったのかと後で思いました。

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BASSのパーツを取り外しました。

たぶんですけど、コンデンサーの数値優先で設計されていて、パーツ点数は同じでも高価なパーツの種類が少なくなるようにすれば製造コストを抑えられるということだと思います。

これはオペアンプやダイオード等、他のパーツの使い方にも現れています。

でもアクティブEQは、抵抗値を優先しないと他のツマミと振る舞いが大きく変わってしまいます。(経験上)

もう少し早くMIDDLEとの違いに気付きたかったです。

さて、頭をひねって計算しまくること数千年。😵

計算通りいかないのでやり直すこと二度、三度、、、。😨

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ようやく元のままよりマシな設定に仕上がりました。

理想には寄せきれませんでしたが、これならOKです!

R16、17はMIDDLEと同じ定数、C8は10μF→4.7μFにしました。

C9は定数変更なしですが、ヒヤリングしての好みでヴィンテージセラコンに変えてあります。

相変わらずこのアンプの回路図は見つからないのですが、今になって資料が1つ手に入りました。

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パーツがリスト化されたものとSidekickの別モデルの回路図です。

海外サイトってスゲー。

これが結構参考になりました。

今回もめでたしめでたし、なのです。😄

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2021年1月 2日 (土)

Fender sidekick reverb 25 アッテネーターを作ってみよう④

非常に使いやすいATTができて大変喜んでいる今日この頃です。

音質劣化はあるはずですが、ほとんど気にならないから最高です。

ところが、ずっとストラトで鳴らしていたので、ふとレスポールでも鳴らしてみたいと思って弾いてみたんですが、そこで1つ気付いてしまいました。

ATTがOFFの時より歪みが来るのが早い。

とは言っても些細なことだし、シングルよりパワーのあるハンバッカーだし、ONにすると音量下がるから無意識にピッキングが強くなっているせいかもしれないし等々、いろいろ考えたり改めて確かめてみたりしたんですが、やっぱり早いような気がします。

あえて弱く弾いたり、ギターのボリュームを絞ってみたりもしたんですが、クリーンのはずの状態でも僅かに雑味が感じられます。

んー、他の自作者さんたちが書いておられるような高域のくぐもりはないものの、これが音質劣化の実際なのかな。

きっとそうです。

ま、仕方ないかと思ってそのままにしていたんですが、思い出しちゃいました、コンデンサーを結線ミスした時のこと!

3つ前の記事の図7です。

あの時は、不思議だなーと思いつつも、そもそも減衰し過ぎていることがわかっていたのでサッサと作り直しにかかりましたから。😅

となれば、また1人勉強の始まりです。

C10q

図9

図9は、今回気に入って採用したJensen C10Qのインピーダンス(交流抵抗値)特性です。

スペック上8Ωとされていますが、低いところでは7Ωを切りますし、高いところでは50Ω!を超えます。

しかし特に変わったところはなく、フルレンジやウーファーではよく見るお馴染みの曲線です。

おかしなもので、アンプや今回のATT等、回路のパーツ定数をはじき出すとき、スピーカーユニットが8Ω表記であれば8Ωとして計算してるじゃないですか。

ところが当のスピーカー本人は、「鳴らす音程によってめっちゃ変わるんスけど、いいスかね?」てな具合なわけです。(笑)

これにコンデンサーやインダクター(コイル)を使ってローパスだとかハイパスだとかっていうフィルター回路を入れることって、オーディオではあまりないと思うんですがどうなのでしょう。

ウーファーにローパス(ハイカット)はあるかな。

もしフルレンジをスコーカー代わりに使おうとしたら結構やっかいです。

f0付近のインピーダンス上昇が影響してローカット効果が出ないとか、ハイエンドに向かってのインピーダンス上昇が影響してハイカット効果も芳しくないとか、、、。

調べてみると、どうやら強引にやったところで許容入力は落ちるし歪みも増えるんだそうです。

⁉💡

そうか、ATTも言ってみればフィルター回路の仲間だもんね。

実は自作者さんたちの中でも使用率が比較的多い連続可変抵抗L-pad、これ、商品としてはフルレンジやウーファでは発熱、発火の恐れがあるということで使用しないように書いてあるんですが、それが安全性のことだけでなく、全帯域のリニアな減衰にはならないということもわかってきました。

さらに調べていくと、、、ありました、インピーダンス補整回路。

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図10

感心しながら自分で書いてみました。

これは使えそうです!

ただやっかいなのは、図10のどちらが有効なのか、高域用の場合どうしてもインダクターを使わないと成立しないのか、パラ抵抗に関しては-8㏈のために値を固定しておきたいので、特にコンデンサーの値について計算できるのかとか、ぼく程度の者にとっては難しい問題を抱えてしまうことです。

う~~~む。😕

はい!計算やめー!!😜

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手持ちのパーツ総動員してヒヤリングしながらのカット&トライです。

バカなの?

って思うかもしれませんが、ネット上で紹介してくださっている皆さんの多くも「計算通りにはいかない。」らしく、某メーカーサイトでも「計算通りだと情報量の薄い音になりがちなので、、、」と言っているところもあったりするので、それなら始めから計算は抜きだと思ったわけです。

いろいろ全部試しましたが、わりと早い段階で結線方法1種類、コンデンサーの値4つに絞れました。

そこからはかなり鳴らしながらじっくりいきました。

こんなにエレキ弾くのも久しぶりです。(笑)

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マジで半日かかりましたが、ついに決まりました。

この結線位置、この値、最高によかったです。

しかも最もシンプルなやり方が一番高音質だったというのもうれしいです。

どこにどうやって何μFを入れたのかという詳細は伏せておきます。

今のところ同じことをしている人を見つけられないので怖いんです。

でも、聴感上ではありますが、ATTをONにした時とOFFにした時に違うのは音量だけで、音色の差が全くと言っていいほどわからなくなったなんてスゴイと思いません?

とりあえず後で計算してみましたが、どうやらカットオフ周波数は丁度1kHzでした。

あと、今回は長時間ONにしていましたが、抵抗器の温度上昇は大したことなく、やはり手で直接触っていられる程度でした。

めでたし、めでたし。😊

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2021年1月 1日 (金)

Fender sidekick reverb 25 アッテネーターを作ってみよう③

新年あけましておめでとうございます!☃

ギター工房Resonance Guitarsともども本年もよろしくお願い致します。<(_ _)>

さて、P型ATT回路で-6、-8、-10㏈の計画と準備ができました。

さらに製作を進めていきましょう。

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おおもとの配線ができました。

モールド端子に抵抗をネジ止めしていきます。

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これでバッチリ音出しできます。

今回準備したのは10Wの酸金抵抗です。

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おぉーっ、とても好ましい出音です。

音の濁りも気にならないし、高域がくぐもる感じもしません。

かなーりナチュラルですよ。

ぼくの感覚だと-10㏈でもしっかり音量下がります。

近所迷惑にならないように弾きたい場合には大お薦めですね。

-8㏈!!いいです!!!

音量ちゃんと下がるし、本来このぐらいのツマミ位置で弾きたいなと思うところが普通に使えるようになります。

-6㏈!これも悪くない!!

ライブ用に音作りしてきてツマミ位置変えたくないのにちょっとだけ抑えなきゃいけないときはすごく便利かも。

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欲しい感じがはっきりしていたのがよかったのでしょう。

-8㏈だとツマミいじっていろんな音作りしながらずっと弾いていられるので迷わず決定です!

R1が4.7Ω、R2が5.6Ωの組み合わせです。

一応コンデンサも試しましたが、シリーズ接続は利き過ぎるので無しです。😣

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仕様が決まったので、このまましっかりとキャビに取り付けましょう。

ところで-〇㏈のことですが、どんなアンプでもATTの設定通り同じような利き方をするわけじゃないというのは勉強になりました。

実際ネット上でも、-数㏈のアッテネートなんて「聴感上、減衰したように感じられない。」ということで、-20㏈とか-30㏈という設定で自作している方々も沢山います。

たまたまトランジスタ/ICアンプで25WクラスのSK25の場合は、-6~10㏈でも音量ダウンの効果が聴感上で確かに感じられたということだと思います。

例えばこれが100Wクラスのフルチューブアンプだったら全く違うかもしれません。

それに、狙いの違いということもあります。

「夜遅くに弾いても、近所迷惑にならないようにしたい。」のと「抑え気味の音量でもアンプのおいしい音の出るツマミ位置で使いたい。」というのとでは、納得のできる線がかなりズレるというわけです。

どんな要望にも、どんなアンプにも適用できる万能なATTを作るのって相当難しそうですね、かなり多機能というかフレキシブルな仕様を求めることになっちゃいますから。

要望とか搭載したいアンプに合わせて、単機能なものをワンオフで作るのが一番手っ取り早く、音質劣化も少なく、かつ安全かもしれません。

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はい、ようやくこれで完成です!

また喜んで鳴らしてるんですが、いいです、とにかくいいです。

音もよく、使いやすい!!

工房を訪れたお客さんで興味を示された方が、音を聞いて「これチューブですか?」ですって。

いやー、たまりませんなー、エレキ用ギターアンプで「チューブ」っていい音の代名詞ですからね!ウレシー

実はフル石アンプなんですけど。😁

あ、ちなみに熱のことですが、酸金抵抗を直に手で触れて確かめておきました。👆ジュ

-6㏈だとしばらく(10分以上)付けっぱなしでもぬるく暖まる程度でした。

-8㏈だと熱くなるけど手で触れる程度、-10㏈だと触れないくらいに熱くなりますが、触った途端に火傷をするような温度じゃなかったので煙が出るようなことはまずないと思います。シランケド

つまり、音量ダウンを大きく取れば取るほど信号電流は音声ではなく熱に変わって消費されていくので、もっと減衰させたい場合はW数の高い抵抗(ホーローとかメタルクラッドとか)を使わないと危ないということです。

だからくれぐれも、どんな事情があっても絶対に真似しないでください。

とりあえずぼくは、ちょっとした小遣いでいいアンプが手に入ったし、改善、改造するためにまた新しいことがいっぱい学べて、この1ヶ月間とても楽しかったです。

VOXのPathfinder15 V9158に今回のFender sidekick reverb 25が加わって、ほぼ同じ外形サイズの小型アンプが2台になったので、今後果たして自分がどっちをよく使っていくことになるでしょう。

う~ん、それも楽しみです。

つづく。

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2020年12月31日 (木)

Fender sidekick reverb 25 アッテネーターを作ってみよう②

SK25にATT付けるなんてもうやめとこうかな、、、っていう気持ちもあったのですが、ダメ元というか、もしもいいのができたらっていうくらいの軽い気持ちで継続です。(笑)

でも前回までの方式で追い込んで行くのはサクッと諦め、今度はオーディオチックなやり方で、ただし超シンプルにして欲しいパフォーマンスを狙ってみます。

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図8

3つの案を書いてみましたが、回路的には同一で、定数だけ違うというものです。

ざっくり図8-①は-6dB、②は-8dB、③は-10dBを想定してます。

ぼくもずっと以前はオーディオをいじくり回してたんですが、その頃、Π型とかT型とかいう名前は聞いていても、フルレンジをこよなく愛していたので、ネットワークやフィルター回路についてはほとんど作った経験がありません。

パラレル接続されているR2がR1の右側、スピーカー側に表記されている図は、本でよく見かけていたのでちょっとだけ馴染みがあります。

L型とかP型とか言うんですね、ぼくはP型っていう言い方の方がしっくりきます。

要は連続可変抵抗器の内部と同じ事を固定抵抗でやっているだけのものということになります。

ところで前回までの回路図より抵抗値がどれも低いのがわかると思います。

Dr.Zの回路図を出発点にした前回までのやり方より、シリーズ接続されるR1の抵抗値が低く抑えられるので、音質面で期待できそうに思うんですが果たしてどうでしょうか。

作ってみないとハイパスが必要かどうかもわからないので、とりあえず抵抗のみの組み合わせで、どれが狙っただけの音量になるか試してみたいと思います。

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ケースを作ってみます。

ケースと言っても、放熱のためにコの字になっているだけで、上と下は開いているものがいいと思ったので自分でアルミ板を曲げてみます。

まずは決めた大きさに板を切り、組み付けのためのビス穴等を空けました。

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エイヤッ!!と曲げてみましたが、どうやらうまくいった感じです。

曲げるためのジグは自作したものを使いましたが、あまり使いやすいものじゃないんでちょっと不安でした。

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マスキングテープを剥がすとこんな感じ。

結果オーライ。😅

自作としては結構きれいにできました。✨

銀色の輝きがいいですねぇ。

塗装せずにいきます!

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うれしくなって少しだけ機構部品を組み付けてみました。

計画通りいい感じに収まりそうです。ウム

つづく。

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2020年12月30日 (水)

Fender sidekick reverb 25 アッテネーターを作ってみよう①

Fender sidekick reverb 25のカスタムチューンのはずが、またしても逸脱したことを始めてしまったようなので再度タイトル変更しました。

早速メタルクラッド抵抗を手に入れていろいろ試しました。

人によって、場合によって、どのくらいの減衰が必要かは様々なので、市販品のほとんどが可変式になっているわけがよくわかりました。

ぼくの場合、今回は、ネット上の自作例で比較的よく出てくる-15~20dBだと抑え過ぎだったのです。

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こんなふうに仮組みしました。

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アンプとつなげて出音しながら、OFF、図5のC1なし、図5を試していきましたが、もう1つこんなのも。

Vol2

図6

これは前記事の図5と比べると、パラレルのR2の入る位置が違っているだけです。

まず、アッテネーター(ATT)ONではいずれも音量は下がりました。

そして、いずれも音は濁りました。

聴感上では図5の時が一番酷く、利かないかもと思っていたC1が盛大に利いて、チャリチャリな高域寄りのバランスになりました。

図6の方がバランス的には好ましかったです。

結線具合を確かめながら2度繰り返したので確かだと思うのですが、こんなにも違いが出るのかと驚きました。

しかし、ぼくとしては音量の下がり過ぎと音の濁りが気になって、とりあえずつなぎ方を変えて濁りだけでもマシにならないかと考えたのですが、たまたま勘違いしておかしなつなぎ方をしたときに偶然好ましくなったケースもありました。

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図7

恥を忍んで。(笑)

C1をパラのR2とシリーズ接続しちゃったんです。

これが、音の濁りも軽減されるし、トーンバランスも悪くないしで、「おっ、いいの見つけた!」と思って確認したらこんな結線になっていて困惑してしまいました。

普通に考えるとローパス(ハイカット)が入っているのと同じだから、これならC1は使わない方がいいんじゃないかと思うんですが、C1なしの時より音が滑らかになっちゃうし、高域が削られる感じもしないんです。

不思議ですねぇ、どうなってるんだかサッパリわかりません。😅

しかし、そもそもどのパターンも-15dBだと今回の件では音量抑え過ぎだとわかったので、以上の試行は全て無しにします。

これだとATT付けずにボリュームで調節した方がいい音で弾けます。

やはりATTは、抵抗器による音質劣化と音量レベルを合わせたことによる音質向上との差し引きでほんの少しでもプラスになるかどうかがポイントですね。

もう一度考え直してチャレンジするなら-6~10dBぐらいが丁度いいだろうということもわかりました。

つづく?

のかな。??(笑)

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