書籍・雑誌

2018年7月20日 (金)

アコースティック・ギター・ブック47

昨日19日㈭は、アコースティック・ギター・ブック47の発売日だったので、早速購入してきました。

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表紙はボブ・ディラン、一番の特集記事はアンプラグド。

ぼくが持っている一番古いアコギブックが96年冬発行の4なので、アンプラグドが盛り上がってくるとともにスタートしたような雑誌です。

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イベント・レポート記事として、P.86~87の2ページに渡り、ぼくもこの3年間出展させていただいている東京ハンドクラフトギターフェスのことが掲載されています。

そうですね、メーカー製以外にも内外にどんな製作家がいて、どんなギターを作るのか、たくさんの情報を与えてくれたのはこの本でしたし、こうした展示会が催されていることを教えてくれたのもこの本でした。

今年の東京ハンクラも盛況で、記事にもあるように出展社は100を超えていて、すばらしい作品がずらりでしたから、取材をしていただいたのは確かですが、ぼくごときがという思いもあり、ちょっと狐につままれた感じがしていたのが正直なところでした。

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読み進めると、今回は11社紹介されていました。

その中の一つに、我がレゾナンス・ギターズも、本当に掲載されていました。

かもしれないという思いもあるにはあったのですが、本物を手にしながら記事に目を通して驚きましたし、震えました。

堀尾さん、編集者さん、ありがとうございます。

20年以上読者として読んでいた本に自分が掲載された記念すべき日になりました。

普段、ぼくが営んでいる工房のことには全く関わらず、いつも静かに見守ってくれているだけの家族が、声を上げて喜んでくれました。

泣けてきました。

ダメですね、病んで長く療養するしかなかった日々のこととか、25年も勤めた仕事に自分でキリを付ける決心をしていった日々のこととか、思い出したくなかったけど思い出してしまいます。

「お父さんがいなくなってしまうよりはマシだから。」と言って、ずっと耐えてきてくれている家族の笑顔、うれしかったです。

よく考えると、図らずもこんな日が訪れるというのも、今まで工房のことでぼくに関わってきてくれた全ての人の力が直接的にも間接的にも影響していると実感します。

温かく優しいお客さんたちに利用してもらえていること、展示会出展に当たって関係者や同業者の皆さんに快く受け入れてもらっていること、、、etc

これは書き出したらキリがないので書き切れませんが。

過去のいろんな経緯があって、優劣や上下でばかり考えることに強い嫌悪感を抱いてしまうぼくですが、「じゃあ、あなたはどうなの?」って訊かれたら、今も、これからも、「人と比べるより、自分が前を向きたいだけです。」と答えたいし、それを支えてくれる皆さんに感謝できる自分でいたいです。

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2015年10月19日 (月)

レスポール列記雑記⑥

レスポールやストラトが好きな人たちの中でヴィンテージを意識している人たちってどれくらいいるんだろう?

どこに注目しているかは別としても、きっとものすごい数になるんでしょうね。

ある量販店の方の話だと、現在は軽量(3.7kg前後?)なレモンドロップカラーが人気なんだとか。

ちなみにぼくのTokai LSは3.9kgのティーバーストです。

アメリカのマニアさんたちの間では、9ポンド(約4080g)がベストだという話もあるようです。

シンコー・ミュージック 発行

『ギブソン・レスポール・コレクション』より抜粋

サンバーストも60年になると塗装が硬くなるんですよ。そうすると音も硬くなる。

58年~59年って塗装が柔らかいから汗で塗装が曇るけど、後半の60年製は汗を垂らしても拭くときれいになっちゃう。

普通は3.8kg~4.3kgなんですよ。

“ヒストリック”の4kg、3.9kgとオリジナルの4kg、3.9kgとでは意味がまったく違います。

サンエイムック 発行

『ギブソン・レスポール・ガイド』より抜粋

ヴィンテージ特有の17度という深いヘッド角度。

またネックの仕込み角度も、3度から5度に変更された。

ロブ・ローレンスの著書『レスポール大名鑑』には、このプロジェクトの責任者だったリック・バンドーニの興味深い証言が載っている。それによれば、日本のギター雑誌『ヤングギター』に掲載されていた東海楽器のレスポール・コピー(おそらくLS-200)を見て興味を持ち、これを取り寄せて比較検討してみたという。その結果、ジミー・ウォーレス・モデルよりもトーカイのほうがオリジナルの59年モデルに忠実に作られていることを知る。まだ改善の余地があることに気づいたバンドーニは、独自のリイシュー・モデルをギブソンにオーダーすることにした。

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これでレスポール列記雑記もひとまず終了です。

ちなみにぼくが所有しているようなTokai LSは、レスポールではありません。

見た目が似ているギターの一つです。

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2015年10月12日 (月)

レスポール列記雑記⑤

もし、この列記雑記を読んでいる方がお見えになったら、5回目ですので、すでに気づかれてしまっているかもしれません。

そうなんです。

こういうことをすると自分でも自覚させられるのですが、ぼくはカラーやパーツ形状の詳細なディティール、取付や表記物の微妙な位置といったことにあまり興味が向きません。

それより、どこで採れて、どんな製材をされた木がどこにどう使われているかとか、パーツの素材とか、電気系の仕組みも、定数やどんな意図でそのようになっているのかとか、そういうことに興味が湧いてしまいますし、自分のギターに採り入れられるような新しい発見があると楽しいです。

ギターへの興味の持ち方も人それぞれだと思って許してやってください。

Robb Lawrence 著

『レスポール大名鑑』より抜粋

8章 サンバースト・レスポール・スタンダード(1958~60年)

ただ、ギブソン社では買わない。使用を避けていたから。フィドルバック・メイプルが不足したとき、トラック一台分のキルテッド・メイプルを買ってもよかったんだが、営業部はキルテッド・メイプルから作ったギターを売りたがらない。伝統に反するってね。

また、木材の密度差により自然と音質も変わってくる。線密な材ほどサステインが増し、逆に軽めの材では広がりのあるトーンが得られ、よく共振する。

これはギブソン社が、細いネックを求めるバイヤーの需要を採り入れたからであるが、実際には営業部の要請に渋々応じたという側面が強い。

59年後期や60年初期のモデルのいくつかは、太すぎず細すぎない、多くのギタリストに好まれるネックに仕上がっていた。

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買ったばかりなのに、早速エイジド処理をしてしまったリンディ・フレーリンPUです。

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2015年10月10日 (土)

レスポール列記雑記④

自分のTokai LS用にリンディ・フレーリンPUを買いました。

ちょっと高価で困りましたが、アジャスタブルポールピースのスクリュー部分にスリットが刻まれていたり、ノンアジャスタブルの方は厳密に高さを調整してあるためか、イジらないようにテープでふさがれていたりして、価格なりの工夫が成されていました。

実際の出音もそうですが、意図的に音をコントロールしていることが分かる作りで感心しました。

Robb Lawrence 著

『レスポール大名鑑』より抜粋

4章 改良型ゴールドトップ・レスポール(1953~57年)

ネックの仕込み角を4度にし、問題点は全て修正された。

軽量アルミ合金から鋳造されるブリッジは、重さ1オンス(約28.3グラム)にも満たない。

直接ボディにマウントするP-90とは違い、2本のバネ付きネジでピックアップを吊り下げる方式を採用。ピックアップがボディの振動や弦の動きに素直に応じることができるため、この吊り下げ方式は、正確でぶれないサウンド作りに有効だった。

アルニコ4に8Kという組み合わせは、全体的に力強いサウンドが得られる上、高音もくっきりと鳴り響くとして特に好まれた。1960年代にはブライトな音色と高出力が特徴的なやや短い強力なマグネット、アルニコ5も使われ始める。

直流抵抗値は、以前と同じ約8,000オームが標準仕様。

担当者がどのくらい集中して作業していたかにもよるが、通常は7~9K、あるいはそれ以上を示すこともあった。

セスの新型ピックアップは野太いサウンドを生んだが、デザインの特性上、P-90と同じようなハイと豊かなローは得られなかった。

もっとも、60年代半ばに著者がインタビューしたプレイヤーの中には、この新しいハムバッキング・ピックアップのトーンに特に魅力を感じていない者もいた。今でもそうだが、その当時も、トーンレンジの広いP-90を好むプレイヤーがいたわけである。

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Tokai LSのネックジョイントは、ヴィンテージレスポールより1㎝くらい短いですが、一応ロングテノンのようです。

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2015年10月 9日 (金)

レスポール列記雑記③

休日に、友人とブルースJr.Ⅲの位相反転段に12AT7を試してみました。

弾いていたギターが、それぞれTokaiのサンバーストとゴールドトップだったので、ハンバッカーとP-90の個性の違いに耳が行ったりしておもしろかったです。

Robb Lawrence 著

『レスポール大名鑑』より抜粋

3章 ゴールドトップ・レスポール(1952~53年)

ピックアップのコイルの巻き数は約10,000回。ワイヤーにはエナメルコーティングされた42番ゲージの銅線が用いられ、抵抗値は約8,000オーム。プラスティック製の黒いコイルボビンの下には、2個のM55アルニコ3マグネットが、ポールピース固定用にネジ穴が開けられた中央のスティール製ヨークを挟み、磁極が反発し合うように配された。

コントロール部は、セントララブ社の500K、Aカーブのポテンショメーターが4つと、コーネルダブラー社の0.02mmf、筒型油浸紙キャパシター“グレイタイガー”が2つで構成されていた。

最終的な製品モデルでは、同じ2度のネックアングルながらネックの仕込みが低いため、ピックアップ間のアーチが緩やかになり、フィンガーボードと滑らかに合流するようになっていた。

ギブソン・レスポール・ギターのボディは、厚さ13/4インチの柾目に挽いた乾燥済みホンジュラス・マホガニー材から生まれる。

ギブソン社はどうしてもピックアップをソリッドボディにじかに取り付け、材の鳴りを忠実に再現したかったのだ。

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ブラスポストのペグへと交換中のTokai LSです。

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2015年10月 8日 (木)

レスポール列記雑記②

長さ40㎝の細い鉄棒を机の端に固定してビーンと弾いてみたことがあります。

固定部分を直接机にクランプしたときは1分30秒ほど振動していました。

固定部分を柔らかい布で巻いてクランプしたときは30秒ほどで止まってしまいました。

レスポールは、シングルカッタウェイで、ダブルカッタウェイのギターよりネックがフリーになっている部分が短いですし、固定しているボディもメイプルとマホのラミネートですね。

Yasuhiko Iwanade 著

『THE BEAUTY OF THE 'BURST』より抜粋

第一次トーンにない周波数帯域については、そこにどんなに他の倍音が干渉しても二次的な倍音は出てこない。また、増幅もできない。木部から出ていない音はそのギターからは出ない、と言える。

さらに言えば、剛性の高いネックは高域成分を保持する役割を果たす。

50年代のレス・ポールではネックの木取りはすべて柾目になっている。

この目に見えない力を応力と呼ぶが、力学的に見ると、この力が強いほど全体の剛性は高い。ラミネート材では、時間を経るほどこの力が増していく。つまり剛性が高くなっていくのだ。

ここで説明した“応力”はメイプルの杢の中でも生まれている。杢は木目に直交する形で、それ自身のパターンに沿ってねじれのテンションを持っている。

レス・ポールでのフレイム・トップは、ルックスだけでなく音質にも影響していたのである。

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LSボディのバックビューです。

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2015年10月 6日 (火)

レスポール列記雑記①

2008年の春から始めたこのブログの記事も500件以上、削除したのを含めると600件以上書いてきました。

全く工夫をしていないので、日々のアクセス数は少ないですが、いつも見てくださっている方々もおられるのでしょうか。

このブログ内の人気記事ランキングを見ると、ずーっとレスポールに関する記事が上位を独占し続けています。

確かにエレキではレスポールやストラトは好きですが、記事数少ないのにすごいなって思います。

それだけレスポールファンが多いということでしょう。

ちなみにヴィンテージ体験で言うと、ヴィンテージバーストを間近で実物をしげしげと見たのが1回、間近で実物の音を一定時間聞いたのが2回、57年ゴールドトップを一定時間弾いたのが1回、71年コンバージョンを一定時間弾いたのが1回です。

ないに等しいような体験ですが、田舎者としてはこれでも上出来でしょう。

ヴィンテージバーストは家を売らないと商談すらできません。

True Histricは、虎の子の定期預金を切り崩しても足りません。

Histric Collectionの中古ならローンでと思いきや、今はローンが組める身分ではありません。

でも、レスポールを好きでいるのはぼくの勝手なので、今まで読んできたレスポール本の中で、個人的に印象に残っている記述だけを列記し、残してみたいと思いました。

Yasuhiko Iwanade 著

『THE BEAUTY OF THE 'BURST』より抜粋

現存するサンバースト・レス・ポールのうち、何らかのフィギュアのあるものは全体の1/3以下、フィギュアがある程度出ていると言えるものがその半分、トップ全面に強いフィギュアが出ていてブック・マッチのものは全体の数パーセント以下と言われている。

レス・ポールのトップの場合はバイオリンやフル・アコースティック・ギターのような裏面からの削り出しがないために、完全な柾目のブック・マッチは必ずしも要求されない。

諸説あるが、サンバースト・レス・ポールに使われたものは例外なくアメリカ産のメイプルである。

レス・ポールサンバーストに使用されたのは主にイースタンとハードロックである。

追柾目は先に述べたように、柾目と板目の中間だが、その中でも柾目にやや板目のまじったものはこの“ゆれ”が適度に表われ、特にフィギュアの中でも価値が高いとされる“フレイム”というパターンとなる。

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ぼくのTokai LSです。

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2014年8月19日 (火)

子どもの頃のように

ヒヌカムブロウのライブ見てきました。

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どです?

かっけーと思いません?

ぼくが診させていただいたシェリルクロウモデルも使ってくれて感激!

もちろんエレキバンド音量(慣れてない人は鼓膜にドカーン)なんで、アコギの音がクッキリ聞こえる場面はほんの少しでしたが、音色そのものは良好ではないかと思った次第。

10月13日には、彼らと一緒に演ります。

ぼくはかっけーことできませんが、演りたいことを演りたいように、楽しい夜にできるといいです。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

スーパー話題は変わりますが、

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ぼくとコースケさんが使っているベース用プリアンプの箱を開けてみました。

なんばしよっと!!!???

と思われるかもしれませんが、ぼくは自分の持ち物をこんな風に一度はバラシてみたくなるバカタレです。

しかし誰がどうやってこんなものをデザインするんでしょ。

すごいなーって思います。

無学でも、いろんな箱を開けてきた経験上、見慣れてるから分かることもありますが、こんな基板だと無学故にほとんど分かりません。

だって、まず入力段にトランジスタが2個ずつとオペアンプが1個、4.7MΩが2つずつパラってあるところからして?????になっちゃう程度ですもん。

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楽しそうなので買ってみました。

小中学生向けのテキストです。

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いきなりハンダ付けを求められるので、子供向けとしてはレベル高いかも。

ふふふ、でも楽し。

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今日はLEDを光らせて、可変抵抗で明るさを変えながら、オームの法則(V=RI)を実感するところまで勉強しました。

まるで子供の頃に戻ったみたいな感覚になれて、ほっこりするような素敵な時間がもてそうです。

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2008年6月12日 (木)

ブック

今時出てくること自体「ほほぅ。」とか思ったりしたなぁ。

シンコーミュージックから立て続けに出てる。

 

 

この後テレキャスターの予定があるようで、何ともいい感じ。

レスポ&ストラトの一ファンとしてこの本は抑えといた。

既にこういうブックやムックはいろいろあるんだけど、今になって出てくるのがすごいなぁっていうのと、後から欲しくなってもこういうのなかなか再版されないから、とりあえず手に入れとこうっていう気持ちになる。

 

しかし冷静に考えると、ブックの記述にもあるように、もう完全にぼくらが手を出せるギターじゃないなぁ。

逆にやっとエレキもアコギ並になったのねっていう見方もできるけど・・・。

ま、現実的じゃない分、こういう本でも眺めて「ふぅ~ん。」って思っていればいいか。

 

知らないけど好き。

好きだけど知らない。

おかしなモンだ。

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