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2021年3月

2021年3月31日 (水)

3石ファズってどうなの? ⑤

先日無事完成したSTORMY DRIVE FUZZの話です。

ちょっと高値だったんですが、「ん?これって2N404よりいいんじゃないか??」と思われるPNPゲルマニウムトランジスタを見つけたので3個だけ仕入れました。

もちろんストーミーに一番近い回路である本家Sola Sound Tone Bender Professional MKⅡ、Marshall Supa Fuzz、Vox Tone Bender MKⅡといったところはOC75だったり、OC81Dだったりするのは知っていますが、既に希少中の希少でどちらも安心して手に入れられる状況ではなく、あっても恐ろしく高値です。

なので、それ以外で充分使えそうなトランジスタの情報をぼくなりに集めながらストーミーを作っていたんですけど、実はBOSSが先日受注開始して即終了したTB-2Wが2N404を使っているという情報をキャッチしていたので視野に入れていたのです。

実際試してみましたが、ぼくが手に入れた金メッキリードの2N404は正直使いやすくもなかったし、ノイズの面や音味の面でもっとよいと思うのがあったので使いませんでした。

ちなみにBOSSが採用しているらしい2N404は金メッキリードではないし、画像では何だか新しく作られたものみたいにきれいです。

2N404Aというものなのですね。

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というわけで今回見つけたトランジスタは、以前試した金メッキリードの2N404よりうんとよかったし、完成したときに入れていた2SB77を1個だけ交換したときの音がさらにぼくの好きな感じを出してくれたので採用することにしました。

ストーミーは3石ですが、1石ずつ全部違うトランジスタを組み合わせて生まれる音になったということです。

しかし、入れ替える前のままの回路では、設定によって不具合も出てくるようだったので、数カ所見直すことになりました。

Ver17

これで8枚目の回路図です。

プレゼンスつまみのポット定数を300kΩに、バイパスコンデンサーの値を0.22μFに、トリムポットを10kΩにそれぞれ交換しました。

はい、ぼくにヴィンテージのそれを再現するという尺度はないので悪しからず。

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古ーいゲルマニウムトランジスタを使った3兄弟、今度はアンプの上に並べて撮ってみました。(笑)

んー、かっちょええ~。

ストーミーのケース塗装はシルバー一色のシンプル仕様ですけど、意外と気に入ってます。

そういえば、画像左のWalkin' Germasterにカットオフ周波数を切り替えるスイッチを付けたという記事を書いた途端、試奏しに来てくださる方々がいて注文が2つ入りました。

こんな古くさい仕様のエフェクターのどこがそんなによかったんだか。

いや、太い音でそれなりに歪んで、ローがタイトで、ボリューム操作やタッチへの追従性が恐ろしくよくて、ONのまま絞ったときのクリーンがアンプ直よりきれいってエフェクター、なかなかないですよね。

ぼくも6年前に初めて作ったときビックリしましたもん。

しかもシリコントランジスタのものより耳に痛くない音楽的な音するし。

それにしてもうちに来てくださるお客さんって本当にありがたくって、お二人とも気長に待っていただけるそうなので、お言葉に甘え、ぼくもじっくり丁寧に作りたいと思っています。

感激!!😆

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2021年3月29日 (月)

素晴らしいコンパクトギターアンプ ②

比較的安価なコンパクトアンプでもそれなりによい音のするものはたくさんあるのでしょう。

今回リサイクルショップのジャンク品コーナーから拾ってきたWashburn Live15もその1つに入るんじゃないかな。

古いものゆえにシンプルで、付属機能はヘッドホン端子がある以外何もなく、あとはエレキを普通に鳴らしてくださいっていうだけです。

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背面はクローズドバックではありませんが、板で覆われている面積は多めですね。

そして今回はスピーカーユニットの交換は不要と考えました。

Live名義のL10-15という謎のスピーカーですが、箱の容積とのマッチングもいいのか、このままで充分いい音だなと思える鳴り方をしてくれます。

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取り外し部品は、電源ケーブルやスピーカーケーブも含めてこんな感じになりました。

プリ部のオペアンプは手持ちのものと差し替えながら決めていきます。

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ほぼ仕上がったアンプシャーシ内の様子です。

最終的にはマスタードフィルムコンとボーンセラミックコンを1つずつ追加で交換してあります。

しかしそれはさておきオペアンプなんですが、いろいろ差し替えていった末、やっぱりこれかなと思ったのは、なんと元々付いていたKIA4558Pでした。

ワイドレンジ感もなく、鮮度や解像度がさほど高く感じるわけでもなく、とても凡庸に思えるんだけど、なぜかいろんな要素が程よくまとまっていて、長く弾いていると一番しっくりくるんです。

軽いコンプ感もミソなのかな?ワカリマセン

ただし、表面がツヤツヤだったのでネットでもざっと検索してみたんですが、出てきた画像は艶無しばかりで素性が全くわかりませんでした。

艶あり4558問題ですね。

特筆すべきところがないようでいて、なぜかいいフィーリングで弾けてしまいます。

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じゃーん、完成です!

いやーコレは実によくできたアンプです。

家の中では音量も充分、つまみを回したときの振る舞い方のクセも少し使ってわかってしまえば全然問題なし。

マーシャルっぽいのにWashburnだというところもおもしろいです。

アメリカンが努めてブリティッシュしてみましたみたいな。(笑)

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ちっこいの3台勢揃いで弾き比べてみました。

あれま、どれも自分で手を入れたものですが三者三様です。

同じくらいの音量だとパワー的に余裕があるのはやはりSK25です。

音にもシャープな切れ味があっていいですね。(だいぶ鞣しましたケド)

キャビの威力を最も感じるのはV9158、このマッチングのさせ方は小型と言えど凄味があります。

オープンな鳴り方も気持ちいいです。

クリーンサウンドが最も太く抜けてくるのはLive15です。

歪ませたときのバイト感やハーフミュートために手首をブリッジ付近に置くときのドムッと反応する感じもかっこいいです。

ん~、このWashburn、VOXやFenderに全然負けてないです。

3台中、改造箇所が最も少ないのにそう感じるレベルっていうことは、デフォルトでも完動品ならとても素性のいい音がするということの証明だと言い切れます。(というか改造らしい改造が必要ない)

中古相場から言っても間違いなくめっけもんの部類です。

まあでも、どんなアンプをいいと感じるかはその人の価値観によって大きく変わってくるので、以上はあくまでもぼくの感想です。

信じちゃダメですよ。😜

お粗末。

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2021年3月28日 (日)

素晴らしいコンパクトギターアンプ ①

コンパクトなエレキギターアンプというと、今うちにはVOX V9158(V9168は嫁入り済み)とFender sidekick reverb 25の2台があります。

充分です。

しかし、ステイホーム生活も1年を過ぎ、多くの人たちが楽器や楽器機材を売り買いされるからでしょうか、リサイクルショップも大変賑わっていて、どういうわけかまた1台拾ってきてしまいました。

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ジャンク品コーナーにありました。

店頭で電源入れてみましたが、音は出たり出なかったり、、、出なかったり。(笑)

ガリ、ノイズも酷くてまさにジャンク品です。

家でやってみても同じでした。

でも、時々瞬間的にまともな音が出るんですが、その音が「ん?マーシャルチックな外観だけど、これってかなり素直なクリーンが出るの??」って思わせてくれて、もしそうならって思うと気になってしまったのです。

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早速バラし始めてます。

アハハ、過去最高にアンプシャーシの中はスカスカでいいですね。

ぼくはマーシャルって実は買ったことがあるんですけど、深く歪ませるためのいろんな入力部の工夫、ドンシャリハイゲインのためのフィルター類など、自分にとっては全く必要のないものがいっぱい付いていて、そのときチューブアンプだったにもかかわらず「自分には合わない。」と言って間もなく手放しちゃったんです。

嫌いじゃないのに自分の手元には居着かない存在です。

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15Wの家庭練習用アンプと言えばいいでしょうか。

1chの極めてシンプルなトランジスタアンプです。

まずはパワートランジスタにサーコンをかませておきましょう。

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手始めにこれだけのパーツを取り外しました。

1つだけプリ増幅部のオペアンプがありますが、これはソケット化のためにいったん外しました。

あとのものは全て交換です。

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はい、おそらく88年製、Washburn Live15です。

「何じゃそれ?」って言われちゃいそうですけど、アメリカのちゃんと名の通ったメーカーです。

ということでコレ33年前のMade in USA。

とりあえずまともな出音ができるか試奏してみました。

!!!

えっ!?

ス、スゴイ!!

変な話、今時のマーシャルよりぼくは好きですコレ。

  • 小さな石アンプにしては音が太い。
  • タッチレスポンスがよく、開放的な鳴り方をする。
  • ボトムがしっかりしたきれいなクリーンサウンドが出る。
  • GAINつまみ3時以降で古いマーシャルに通ずるようなディストーションサウンドになる。

同年代でいうとマーシャルではLEADシリーズが今でも人気で素晴らしい音がすると思うんですが、中古市場では結構貴重な部類らしく、LEAD12でたぶん2~4万円ぐらいしますよね。

同じ音ではないですけど、これはこれですごくよくて、V9158やSK25にも引けを取らない、というかデフォルトだと勝っているかもしれない素晴らしいコンパクトギターアンプだと思います。

もう少し音味をぼく好みに整えたいので、少変更を加える予定です。

つづく。

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2021年3月20日 (土)

3石ファズってどうなの? ④

今回製作しているTr3石のSTORMY DRIVE FUZZは3コントロールつまみの仕様です。

左がVolume、右がDrive、中央下が秘密のハテナです。

いや失礼、秘密ってことではないんですが、なんて言ったらいいか、、、。

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試奏しているうちにやっぱりまだダメだと思い、手直ししてます。

回路図はもう7枚目になりました。

仕組みはシンプルなパッシブフィルターなんですが、接続順やパーツ定数が定まりません。

ヒヤリングだけではダメなのかと思い、計算して組んでみたりもしたんですが、それでもうまくいきません。

絶大な効果があることは確かなんですが、ポットを回したときのカバー範囲や回し加減による振る舞いの変化具合の設定がやたら難しいです。

はい、実は倍音をコントロールしようとしてるんです。

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で、またこんなふうに試奏してヒヤリングテストです。

先日、グロッシーにプリゲインコントールを増設したときはハイパスフィルターをセットにして組み込みましたが、今回は仕組みとしてローパスフィルターになっているというのが回路の正体です。

ブレッドボードの段階で、増幅1、3段目の設定バランスを探っているときに偶然プレゼンスが盛大になる状態を発見したことがきっかけだったので、これをいい感じに整える部分を別で設け、パーツ定数を可変式にしたらすごく使えるつまみになると思ったわけです。

それにしてもこういう原始的な回路に入れるパッシブフィルターって素直な動作にならないことがあるから困っちゃうんだけどおもしろいですね。

今回の場合、ローパスのはずなのにローパスっぽくは利かず、まるでアンプによくあるプレゼンスつまみのように利くんだから不思議です。

修正もこれで4回目、そろそろ基板がヤバイと思いながらでしたが、やっと満足いく設定になりました!

結構ダイナミックに利く設定にできたので、往年のベンダーを彷彿させるガォーサウンドからディストーション並みのハードドライブ、逆にとてもベンダー系とは思えないような歯切れよくシャキッとしたクランチまで、右側のDriveつまみとの兼ね合いやギターのヴォリュームコントロールとの組合せで作れてしまいます。

他のサイトでは、ベンダーやベンダークローンに対して、「ドライブ以外は無理。」とか「絞ったときにフェイスのようなベルトーンにはならない。」と言われていることが多いし確かにそのようですが、ストーミーに関してはフェイス系とは少し風合いが違えど、ちゃんと使えそうなグラッシートーンが出ます。

ただ気をつけなければいけないのは、どこかの動画サイトで「ファズって奥へ引っ込んじゃって音が前に出てこないんですよ。」っていうふうにVOX TONE BENDERを鳴らしながら語られていたんですけど、これは半分本当で、アンプがクランチ以上にドライブされているとそうなっちゃいます。

でも、できるだけクリーン側にセッティングされているとそんなことはありません。

つまりこの手のエフェクターは、後(80年代以降?)に生まれてきた便利でお利口さんなものと同じに考えちゃいけないわけで、美点をどう生かすかはプレーヤーの扱い方次第になってきます。

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さて、トランジスタ1石、2石、3石が自分のオリジナルで揃ったことになります。

いやーうれしいです、素直にうれしいですね。

ゲルマニウムを使ったものとしてはどれもノイズ少ないですし、動作は安定してるし、他のエフェクターとのデイジーチェーンもOKだし。

しかも先月からの一連のブラッシュアップや今月のストーミー製作までレスポールが大活躍してくれたので一緒に画像撮りました。

Tレックスごっこからクラプトンごっこ、さらにはジミヘンごっこからジミーペイジごっこまで、一人で弾いていてもめっちゃ楽しいです。

エレキ用のエフェクターは、ぼくが趣味的にやっていることなのでResonance Guitarsとして販売する予定は立てていません。

でも結局ゲルマスターにしてもグロッシーにしても、試奏した方からオーダーいただいて作っちゃってますし、オペアンプで作ったBell Bottom ODは喜んでSNS発信していたら増産していたにもかかわらず追いつかないくらい販売させていただけたので、ご希望があってパーツが入手できるうちは、、、、、や、やらせていただくかもしれません。

めでたし、めでたし。

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2021年3月19日 (金)

3石ファズってどうなの? ③

まだ不確定なところはありながら、根幹部分が決まってきたので基板作りに入っております。

回路図は実験しながら変更を加えていって現在5枚目です。

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ゲルマニウムTrばかりで作ろうと思うと、不具合のない、しかもマッチングの取れた3石が揃わないといいものにはなりません(個体差が大きいので)。

マニアック趣味でやるなら財布を開き、ある程度たくさんの中から選定していくべきです。

そうしないとノイズ的な問題や、まともな出音はするけどとてもコントロールしづらい音になって、どこをどうすると解決するか(少しはマシになるか)一筋縄では行きません。

そこで、ぼくはグロッシーのときと同様、ゲルマに比べてうんと安定的に動作するシリコンTrで支えてやることにしています。

ゲルマ2石、シリコン1石のハイブリッドです。

これなら少々個体差があっても、動作が良好なゲルマがなんとか2石揃えばOKなんです。(信じちゃダメですよ。)

その時は面白くても、結局使わなくなっちゃうようなものを作るのは嫌なので、実用性をバカにしちゃいけないって思います。

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雑然としてグチャグチャに見えていたブレッドボードもずいぶんスッキリ整理されてきました。

前回記事でTONE BENDER MKⅡの回路が一番近いと書きましたが、バイパスコンデンサの扱い方とバイアス抵抗の値は大きく違い、3コントロールにしている点も違います。

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組み込み作業中の様子です。

必ずWIMAを1個入れるよね。

でもマスタードやEROも好きですよ。

バイアス抵抗値を調節するトリマーポットは3石あっても1つだけ。

グロッシーのときも少し感じたんですけど、今回は輪をかけてあとの2つは固定しておかないと危険です。

誰でも適当に回せるようにしちゃったらそれこそ適当になんていかない、めちゃくちゃになって落とし所がわからなくなってしまいます。😣

軒並み全部表から調節できるつまみにしている製品があるのも知っているし、やたらガリガリ回したがる人がいるのもわかりますけど、コレ、一般的なプレーヤーさんにとっては謎のポットですから、イジるのはエフェクターの出音自体が調子悪くなったときとか、飛び道具的な音にしたいと思ったときだけにするべきだと思います。

そう考えての必要最小限は内部に1つだけじゃないかと今は考えています。

不安なのは3つ目のつまみの動作です。

やりたいことははっきりしてるんだけど、それが充分なものになっているかどうか、結構弾いてヒヤリング判断していたんだけど、まだ半信半疑です。

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ちゃんとしたケースに入れての試奏スタートです。

ウゲッ!

めちゃくちゃイイ!!

やっぱりフェイス系とは似て非なるものですね。

うれしくてかなり弾いてみましたけど大合格です。

ただし、3つ目のつまみの振る舞い方はだんだん不満になってきました。

これの利き具合、可変具合がこのSTORMY DRIVE FUZZのキモなんです。

もともとベンダー系は、左のVolumeつまみと右のAttackつまみの兼ね合いでマジックトーンとも言われる音が作れるわけですが、ストーミーの3つ目のつまみは、右のAttack(Drive)つまみとの兼ね合いでさらにおいしい変化が出せるようにしたいわけです。

というわけで、その改良と正体は次回、、、なのかな。😅

つづく。

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2021年3月18日 (木)

3石ファズってどうなの? ②

突如としてやり始めた3石ファズの続きです。

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たはは、試行錯誤の嵐です。

まともな音が出るようになってきました。

3石をどういう構成にするとよいか。

ノイズ的なこと、音量的なこと、音味的なこと、、、など、どこをどうするとどんな振る舞いをするのか。

思いつくパターンを全てヒヤリングして、まとめるための考えを巡らして、これしかないと決めたらデータに残す。

そんなことを毎日少しずつ繰り返していました。

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ケースに塗装をして気分転換。

最近はラッピング塗装とかキャンディ塗装とかいろいろ流行もあって試してみたい気持ちもありながら、結局は「つまんない奴だな。」って言われそうなくらい激シンプル。

でもね、シルバー一色でも作業的にはきれいにできるとやっぱり楽しいです。

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さてさて、回路の方は課題を1つ1つ丁寧に潰しながらだいぶ整理されてきました。

混沌とした峠は越えた感じです。

あ、自分の好きな音が出そうな名機の回路図5つを参考にしましたが、回路の骨組みとして一番近いのはTONE BENDER MKⅡです。

ただし今回、必死こいて再び反転回路の作成に成功していますので、PNPトランジスタ3石を採用しながらも一般的な+9Vで動作するネガティブグランド回路になっています。

ちなみに1石、2石ならそのまま組んでも大丈夫そうな資料がネット上にあるのでいいですが、3石は辞めといた方がいいですよ。

ぼくはICによる電源反転以外資料が見つけられなかったし、完璧に書けたと思って組んでみたところで、まともな音を出そうと思うといくつもの落とし穴が待ち受けているからです。

名機のクローンを手軽に作りたいという人は、回路図そのままポジティブグランドで作って、電池のみで使用するのがいいと思います。

ちなみにぼくは、クローンを作りたいとは思わない質なので、最終的にどういうものになろうと、つまりヴィンテージに近いからいいとか遠いからよくないとか、そういう尺度だけで考えずに、例えば予備知識なしに使ったとしても、「これはいい。」とか「おもしろい。」って思える内容にしようと戦っちゃったりするわけです。😅

それに、いいものができれば堂々と「ぼくだけのオリジナルです。」って言えますしね。

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塗装したケースに手書きで名前を入れました。

Ameiro Pedal名義のSTORMY DRIVE FUZZと名付けました。

2石で作ったGLOSSY FUZZ(フェイス系)と違って、同じファズサウンドでありながら、やっぱりもっと飽和感があって、太さ、分厚さ、サスティンの長さが増したものになりそうだからです(そういう意味ではベンダー系)。

でも3石ファズでよく言われる「クリーンは無理。」、「ボリューム絞るとモサッとしてフェイスのような輝きはない。」っていうのを覆す企みもあります。

うまくいくかどうか、今はなんとも言えないけど、やる気は結構アリアリです。

つづく。

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2021年3月16日 (火)

3石ファズってどうなの? ①

クラシックロックやブルーズロックファンのベテランだけでなく、最近は特にオルタナ系の若い人たちからもそのグラッシーな音で俄然注目されているヴィンテージスタイルFUZZ。

憧れますよね、あのサウンド。

ぼくは自作の1石ブースター、2石ファズを持っていて、最近も過去記事にある通りさらにちょっとしたアレンジを加えてご満悦だったりします。

でもフッと思ったのですが、1石、2石と作ってみて、さて、3石だとどうなんでしょう。

実は昨年後半からディストーション回路を使ったディストーションを趣味的に考えていて、回路図も第1案ができていたりするんですが、それより何となく3石ファズを作ってみたくなっちゃいました。

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只今世間で高額取引されているヴィンテージファズというと例えばこんなものがあるでしょうか。

そして世界初と言ってもいいエフェクターと言えばマエストロ(ギブソン)のFUZZ-TONEでしょうか。

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これはもう『サティスファクション』なわけですが、それが最初から3石ファズだったという。

今メーカー品だと、国内外を問わずトーンベンダー系のクローンペダルが注目されているようで、静かながら続いていたファズのシーンが60年の時を経て再び熱くなってきていますね。

でも、これはもう調べるでもなく、当時のエフェクターは現在の一般的なものとは電源の扱いからして違っていたり(回路自体+-が逆とかボルテージが違うとか)、とっくの昔に製造が終わっているゲルマニウムトランジスタが極めて入手困難でなおかつ環境(特に温度)によって動作が不安定だったり、盛大なノイズも音の一部として受け入れなければならなかったりとかします。

で、結局後に生まれてきた便利なエフェクターをみんなが使うようになって、一部のファンやマニア以外使わなくなっていったのはある意味当然だと思うんだけど、どうでしょうか。

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だからよけいに不思議というか、その音の魔力たるやすごいですよね。

ぼくもレッドツェッペリン前期のジミーペイジ最高に好きだし、ヤードバーズや当時のジェフベックの音も大好きです。

というわけで、過去の名機達の回路図から学びつつ、自分なりに1枚、2枚、、、と回路図を書いて検討し始めました。

Walkin' GermasterのときはPNP型ゲルマニウムトランジスタ1石を使いながら+-反転回路を書いて成功しました。

GLOSSY FUZZのときはNPN型シリコントランジスタ1石とNPN型ゲルマニウムトランジスタ1石を抱き合わせ、回路を反転させることなくうまくいきました。

つまりどちらも電池であろうとパワーサプライであろうと9V+電源で回路が動作するように工夫することで他の一般的なエフェクターと同じ使い方ができるようにしたわけです。

今回もやるからにはそうしたストレスフリーなものにしたいです。

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とりあえず工房部屋にあるゲルマニウムトランジスタを出してきて、漏電流やhFEを計測、状態をチェックしました。

残念ながら2個死んでいたので、泣く泣く捨てました。

たったこれだけしかないのですが、今や1パーツとしては半端なく高額なので、ちょっとずつしか買えません。

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さて、単純な回路とはいえ3石ともなると、どこをどうすれば気に入った感じになるかヒヤリング実験する箇所が増えるのでブレッドボードであれこれ試し始めました。

んー、音が出ん。

無音、ノイズだけ、蚊の鳴くような出音などなど、あれこれやってみたところでまずまともな出音すらできない有様でスタートです。

でもまあ、こういいうこともずいぶん慣れたので、今回はたぶん挫折せずに行けるんじゃないかな。

と勝手に思っとります。

つづく。

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2021年3月 4日 (木)

ファズも一考 プリゲインをどう考える?

自作のドライブブースターであるWALKIN' GERMASTERにハイパス変更SWを1つ付けることで手持ちのどのギターアンプでも気持ちよく弾くことができるようになりました。

気をよくして、これまた自作のGLOSSY FUZZと弾き比べて悦に入っていたんですが、、、

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ん?あれ??

ストラトだとこれまでのように楽しめるんだけど、レスポールだとかなーりよろしくなくて、ゲルマスターの方が断然いいのです。

主にフェイスやベンダー1.5系で言われる2石ファズのゲイン問題を今更ながらに強く感じてしまいました。

つまり、パワーのあるPUだと「混濁したローが強く出て音がこもる。」「ブーミーになりがちで音が分解せず団子になる。」っていうやつです。

そういえばグロッシー作るときにファズ回路をたくさん調べてみたけど、中でもボナマッサモデルってレスポールでもすごくいい音してたはず。

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ファイルを見直してみましたが、入力部に回路的な工夫は見られません。

そのかわり、hFEが20~50といった低目のトランジスタを使っているのですね。

グロッシーはhFEが50~200のものを使っているのでそりゃ違いますよね。😅

ちなみにグロッシーにある3つ目のつまみはGAIN TRIMと書いていますが、これはループゲインで音の密度感を調整するもので、いわゆるプリゲインコントロールではありません。

作ったときは必要性を感じなかった(ストラトやテレキャスで多く弾いていたせいかも)ので、「どうせポットを1つ付けてギターからの音を低く抑えるんでしょ。」程度にしか思ってませんでした。

でもこのままだと、レスポールではギター側にあるボリュームをフルテンにして弾くことができず、音的にも使い勝手的にもよくないのでちゃんと調べてみました。

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まだ他にもあるかもしれないけど、とりあえずざっと調べてみて目に付いたものを4つほど、グロッシーに入れたらこういうことになるっていう感じで書き直してみました。

  • 例1は、単純にポットを1つ入れて片側をGNDに落としてあるものです。
    まるで可変式の入力インピーダンス抵抗って感じですね。

    インピ抵抗って見ると、めっちゃロー受けで、おそらく電圧が可変してしまうはず。
  • 例2は、高域でもかなり高い周波数をコンデンサでカットしておいてのポット接続。
    このポットはGNDに落とさない電流調整パターン。

    どちらかというとハイはカットするより補う方をやりたいんだけどな。
  • 例3は、ミッド以上をパスできる小さい値のコンデンサをパラレルで追加して、追加量をポットで可変するパターン。
    でもこのポットは2番端子を元からある2.2μFと繋いであるので、ループとして見ると動作はかなり複雑。

    2.2μFがスルーになってるっぽい接続でゲインがちゃんとコントロールできるといいんだけどな。
  • 例4は、他の例よりも大きな値のポットをGNDに落とさずに使って、コンデンサの値を1/10に絞っています。
    ゲイン的にはハイゲインPU搭載のギターでも対応できてしまうかも。

    ただ、コンデンサは0.22μFでもギターのフルレンジをほぼ通してしまうので、どれだけ意味があるだろうか。

結局、どれも参考にはなりましたが、どれかをそのまま採用することにはなりませんでした。

いずれの例も、ぼくの頭で納得できる部分とできない部分が混在しています。

こうなったら自分で編み出すしかありません。

  • ポットを採用し、GNDに落とさず、あくまで2.2μFに向かってシリーズ接続で電流量を調節する。
  • ポットを回して抵抗値が増えてきたとき、全体音量や次第にくぐもってくるハイを補うためのコンデンサを1つ追加する。
  • これまで気に入っていた音味が変わってしまわないようにする。

と、こんなふうに考えながら自分でオリジナル回路をひねり出しました。

ファズ界のことなので、すでに同じ事をやっている人がたくさんいるとは思いますが、今のところ全く同じものは見つけられなかったので秘密にしておきます。

造詣の浅いにわか者が人様に迷惑をかけたら申し訳ないですしね。😩

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例のごとく定数決めのヒヤリングに大いに時間がかかりましたがちゃんと完成しました。

ループゲインコントロールだったつまみをプリゲインコントロールにしたので、ループの方の抵抗値は自分がよく設定するつまみ位置から計測して82kΩの固定抵抗にしました。

ここは100kΩにしてある例がほとんどですが、ダンロップのジミヘンモデルが82.5kΩで近いです。

そして画像上の方に写っている赤いのが追加したコンデンサー。

今回、回路的には狙った効果がバッチリ出ました。

レスポールで弾いてもプリゲインを12時ぐらいにするだけでストラトを鳴らしたときと変わらない使い勝手だし音もかっこいいです!🎶

アップデートされたゲルマスターにも全く引けを取らない仕上がりになりました!!😆

いやー、グロッシーももともと気に入っていたのでホントによかったです。

トランジスタは前段にシリコンを使っているから動作が安定しているし、音は後段に使っているゲルマの味ががっつり乗ってくるので言われなければハイブリッドだとはわからないくらいだし、NPNを使うことで一般的なエフェクターと同じように使えるし、我ながらなかなかの一品なんです。

プリゲインコントロールができるようにしたことで、レスポールのようなハンバッカーPUでもたまらんくらいいい音で弾けるようになりました。

クランチカッティングでもぐしゃぐしゃにならず、切れよく、スズ鳴りが絶品なのです。

めでたし、めでたし。😃

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