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Logo_thgf_2015_3ここはギター工房Resonance Guitarsが、ギターのことや日々の出来事をつづっているブログです。

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今年のTOKYOハンドクラフトギターフェス2020は中止となりました。

2020年5月30日(土)、5月31日(日)

東京都墨田区JR錦糸町駅前すみだ産業会館8Fサンライズホール

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2020年5月25日 (月)

J-45のナット&サドルチューン

弊工房に00年製のJ-45がやってきました。

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20年経っていることになりますが、全体的にコンディションは悪くないです。

丁寧に扱われてきたことがわかる1本です。

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バインディングにぶつけ傷が2カ所あり、補修します。

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パッと見、分からない程度に仕上がりました。

バインディングそのものは白ですが、塗装の経年でアイボリーに見えますので、色合せしておきました。

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ノーマルのナット&サドルはタスクです。

どちらも牛骨で作り直します。

ナットが良好に完成しました。

艶が出るまで磨き上げています。

やはり天然素材は質感がいいですね。

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サドルも完成しました。

元のタスクサドルは成形物なので、1本1本に合せたピッチ補正はされていません。

2、5弦に若干のずれ、6弦にかなりのずれがあったので、修正することができました。

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ロッド調整をします。

少しずつ力の込め方を増しながらピッキングした時、バジング(ビビり)が早めに起こってくるのが分かったからです。

ネックが真っ直ぐ過ぎというか、部分的に僅かに逆反りもあったので、微かな順反りになるよう調整しました。

大抵の場合、クリアな発音を望むなら、ネックは微かな順反りがベストです。

さて、今回のオーナーさんも長年ギターに親しんできたベテランなので、やはりちょっと弾いただけで変化に気付いてもらえました。

「ローの出方が変わったね。全体もいいね。」

ドキドキしているぼくを余所に大変喜んでもらえたのでホッとしました。

そうなんです、ナット&サドルだけでも、ギター本体のポテンシャルをより引き出すことはできます。

一方で、それなりに値の張るギターならイジらないのがベストという意見もあるでしょうが、実際には、ファクトリー製を中心にそうではないものがたくさんあると思って間違いないと思います。(^^ゞ

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2020年5月20日 (水)

ビグスビー装着!

弊工房にバーニーのSGがやってきました。

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古いものですが、さすがのコピー度ですね。

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今回はビグスビーを搭載します。

ビブラメイトを使って、本体への穴開け加工を回避します。

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ナットを成形し直しておきました。

ビグスビーは、アーミングするとピッチが狂うのに悩まされるケースが多いですが、ナット溝での弦の軋みを取り除いておくとかなり向上します。

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その他、指板クリーニング、PUやブリッジの調整、弦交換等を済ませ、完了しました。

ビグスビーを装着したSGの面構えもなかなかいいですね。

オーナーさんにも大変喜んでいただくことができました。

OK!(^_^)v

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2020年5月13日 (水)

YW-600をファインチューン!②

指板調整が良好に終わったYW-600の続きです。

新しいフレットの準備をしましょう。

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バインディングのある指板には、こんなふうにもれなくフレットタングの両端を切り欠く作業が必要になります。

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丁寧かつきっちり打ち込んでいきましょう。

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端処理、すり合せ、研磨と作業を進めてリフレットの完了です。

今回もとても良い具合にできました。

次のメニューに進んでいきましょう。

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ブリッジピンをエボニーのものに交換しました。

弊工房では1つ1つフィティング作業を入れてますので、何弦の穴にどのピンを挿すかマーキングをさせてもらっています。

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サドルもピッチ補正を取りつつ牛骨材で再作成しました。

音程がよくなることって大事で、まるで音質がよくなったかのように錯覚することもあります。

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ナットはもとの物を形状修正して取り付け直しました。

今回は、ペグ交換も含めて、弦まわり全てに手を入れさせてもらったと言ってもいいチューン内容でしたが、音にもはっきり効果が現れたと思います。

フルサイズドレッドノートらしい胴鳴りが増したし、音の太さ、反応の速さ、音の輪郭のクッキリ感、、、、、と、どれをとってもアップデートできたのではないかと思います。

オーナーさんにも、一弾きで違いを感じて喜んでいただけたので、してやったり(笑)、職人冥利に尽きます。

いい仕事をさせてもらえて感謝です。<(_ _)>

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2020年5月12日 (火)

シンプルなジョイントへの一工夫

1965年、Fender社がCBSに売却されて以来、少しずつマイナーチェンジが繰り返され、70年代に入ると品質の低下が著しくなってプリCBSの人気に火が付いていったと言われています。

リペア業をしていると確かにそう感じる部分がいろいろあります。

その中で、特にジョイント形式と塗装の厚みの関係から精度と密着度があいまいになりやすいデタッチャブルネックのジョイント精度に何か一工夫して、ノーマルのシンプルな構造のまま改善したいと考えていました。

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ノーマルのジョイントの場合、スクリューをどんなに強く締め込んでも、底面にしか影響を与えることができません。

それでサウンド面では問題がなかったとしても、側面に隙間がある場合は、ちょっと強めの力が加わっただけで思いの外簡単にネックがずれたりします。

そこで今回は、まるで台形のように側面を斜めに削って(93°)みました。

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もちろんネックの方も同様に削りました。

赤い線で示しておきましたが、側面が少し斜めになっているのが分かるでしょうか。

こうすることで、スクリューを締めていったとき、強く締めればその分側面もグッと締まることになります。

垂直な側面では無理なことです。

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加工がうまくいったので、とりあえず手でグッと入れてみました。

スクリューなしで持ち上げても大丈夫です。

木工段階であれば、ノーマルなジョイントでもうまくやればできることですが、今回の台形ジョイントは、側面同士に圧を生みますから、振動伝達がよくなった分サウンド面でも期待できますし、ズレに対しても利き目があります。

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デタッチャブルネックのジョイントは、以前から様々なメーカー、工房でいろんな技術が披露されてきたと思いますが、それは大抵ノーマルとは違う素材やパーツを導入していたり、規格の違う複雑な形式にアレンジされていたりするものが多いような気がします。

もちろん、それらはそれらで素晴らしい技術ですが、長きに渡って世界中で愛されているFenderサウンドとはまた別の値打ちを持ったギターになっているんじゃないでしょうか。

今回のIBUKIは、オリジナルではありますが、プロトタイプTele、Smuggler、Thinlineプロト(Tele Hollow)、初代Thinlineといった本家テレキャスターの歴史を調べていたところから、こんなモデルがあっても不思議ではなかったという発想ですから、ジョイントについては、ジョイントプレートにスクリュー4点止めを踏襲したかったのです。

ちょっとだけ台形にしたジョイント、感触としてはかなりいい感じです。(^_^)v

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2020年5月 4日 (月)

YW-600をファインチューン!①

弊工房にKヤイリのYW-600がやってきました。

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なかなか大切に使ってきたと思われる1本です。

が、やはり年季がそれなりに入っていますので、まずまず良好にプレイできる状態ではありますが、ファインチューンしたいということで預かりました。

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ペグが2つギヤの摩耗で不具合が出ているので交換しましょう。

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GOTOHの510Zに換装しました。

ギヤ比が低く、シビアにチューニングがしたいときには大変便利な一品です。

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フレット端が浮いています。

オーナーさんも1弦が引っかかって困ることがあるようです。

はじめ、プレス機で押え込む予定でしたが、やってみると溝とフレットタングが噛んでいない状態だったので、抜いて打ち戻すかリフレットするかしないといけない状態だとわかりました。

見積りが大きく変わってしまうので、オーナーさんと話し合い、修正すべきフレット数が多いということで、思い切ってリフレットすることになりました。

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リフレットとなると、指板調整ができることになります。

古いフレットを丁寧に抜いて、早速指板調整をしましょう。

画像では見えにくいかもしれませんが、目視ではあまり歪みを確認できなかった少しの歪みも修正することができます。

このギターのネックは、少しの順反りと指板Rの歪みがあったので取り除きます。

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うん、バッチリ整いました。

これで新しいフレットを打っていけば、弾きやすさや発音のよさが一気にUPしますね。

今回はここまで。

つづく。(^^)

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