FIND the ストローク DEOEMON にようこそ!

Logo_thgf_2015_3ここは管理人であるDEOEMONが、ギターのことや日々の出来事をつづっているブログです。

どうぞごゆっくりお過ごし下さい。

コメントOK、リンクフリーです。

今年もTOKYOハンドクラフトギターフェス2018に出展しました。

2018年5月19日(土)、5月20日(日)

東京都墨田区JR錦糸町駅前すみだ産業会館サンライズホールにて。

ありがとうございました!

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2018年7月16日 (月)

FGを大胆レストア ⑤

アコギピックアップの相談や依頼が続いている今日この頃のレゾナンス・ギターズです。

ぼくはけしてピックアップのことに長けているわけではないのですが、とりあえず弊工房オリジナルのDEOクリアPUは好評いただいているので、感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、FG備忘録、まだやるのかと言われそうですが、もうちょっと続きがあります。

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これ、独特ですね。

FG-350Eのマグネットピックアップを固定するためのステーです。

はじめは何もせずにそのまま元通りに組み直して出音してみたのですが、弾いていると時々キンッ!とかヒンッ!っていう金属音がするので、何が共振しているんだろうと思ったら、この鉄板でした。

そこで、画像のように、木部が当たるところにはスポンジゴムを、また、部分的に鉛板を貼り付けて鳴かないようにしました。

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不要な共振もなくなりました。

ポールピースの調整はまだですが、この年代としては実にまともな音が出てくれたのでちょっと満足感あります。

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ブリッジ裏はこんな感じです。

画像のように、弦アースは銅箔にボールエンドが乗るようにして取っています。

ローズウッドで増設したブリッジプレートは、もとのプレートと同じ大きさなのですが、比較的小型です。

コンタクトPUの貼り位置は適当です。

というか、コンタクトメインの時とは違って、パッシブミックスのマグメイン回路だと、どこが最適位置だか分からないと言った方が正しいでしょうか。

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交換したポットがソリッドシャフトの物だったので、つまみも交換しました。

オリジナルのつまみが使えないのはちょっと残念。

というか6㎜スプリットシャフトの16㎜サイズで良質なものを探すのは結構難しかったので仕方ないです。

採用したのは、BOURNSの17㎜です。

画像のつまみは、たまたまオーディオ用に使っていた、とてもよい取り外し品があったので。

あ、交換したといえばペグも。

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ノーマルのペグは、大きく、重く、ガタもかなりあったので、実用するにはちょっとつらいなと思いました。

ヤマハは、エレキでもアコギでも、こうしたパーツがオリジナル設計だったりするので、リプレイスパーツが適合せず難しいのですが、今回はゴトーのSG301にしました。

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スタンダードシリーズなので安価ですが、ギヤケースの形がわりと近く、ギヤ比も1:18で好適です。

裏のビス穴は微妙に位置が違いましたので、埋め木して空け直しました。

とてもきれいに交換することができたと思います。

つづく。

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2018年7月14日 (土)

FGを大胆レストア ④

こうして改めて自分がFGに施してきた内容を振り返っていると、もうリペアとかレストアではなくてモディファイ(改造)になっちゃってるなあと、かなり反省の思いがあります。

ギターの価値が下がってしまうので、絶対に真似しないでください。bearing

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前回記事ではナットの弦配置について書きましたが、今回はブリッジ&サドルです。

まずは、ブリッジ上に鉛筆で各弦の配置、弦溝ノッチの計画を描きました。

上画像は、それに合わせてノッチの追加工が終わった状態です。

普段はこういう仕込みはしないのですが、ブリッジ部1-6弦間が50㎜というのは、ぼくにとっては狭くて弾き辛いので、少しでも広げるための工夫です。

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新しいサドルを作ります。

鉛筆線に合わせて、サドル上面に弦が乗る溝を作ってあります。

1-6弦間の設定は52㎜です。

これでもまだ狭いのですが、2㎜違うと結構違います。

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ピッチ補正山も削り出し、弦を張る前の作業が完了しました。

画像では見えにくくなっていますが、サドル上面に刻んだ溝はもちろん残っています。

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弦を張り、真正面から撮るとこんな感じです。

ピン穴からストレートに弦がサドルへと乗っているのは4弦で、あとは全て扇状に外へ広がるようにノッチがガイドし、サドル上面に作った溝へ乗りやすいようにしています。

もっとガバッと広げればいいのにと思うかもしれませんが、それだとサドルに作った溝を深くしないと弦が外れやすくなってしまうし、ハイフレット側の指板幅がもともと狭いので、1、6弦が落ちやすくなってしまいます。

過ぎたるは及ばざるがごとしということで。coldsweats01

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ピン穴からサドルへ向かう弦角度がきれいにそろいました。

サドル高は中央で5㎜あります。

でもこれ、もしブリッジ材の厚みがマーチンと同程度あったとしたら、2㎜くらいしか出ていないことになります。

つまりネックリセットでネックアングルをがっつり鋭角側に持っていきましたが、それでも標準的なマーチンよりは緩いということです。

当時ヤマハは、マーチンを研究しながらも、やはり独自の設計をしたのだなということが、こういうことからも分かります。

おそらく、良好な弦高セッティングが12フレット上で3㎜程度だった頃は、くるいさえ生じなければこれでよかったのではないかと想像します。

まだ続くのです。smile

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2018年7月13日 (金)

FGを大胆レストア ③

FG-350Eについては、長いことゴソゴソやっていたくせに、ここでは記事にしてなかったのでネタが溜まっています。

ここいらでどんどん吐き出していきましょう。smile

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ネックリセットのときに燃えてしまったインレイを再生します。

パーロイド材から切り出しました。

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埋め込みます。

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硬化したので、抜いてあった15フレットも元に戻して一端磨き上げました。shine

実はこの時、ずっとネックを観察しながらいろいろなことが分かってきていたので、指板調整とリフレットをどうしようかと迷っていました。

45年前の製造ということを考えると悪い状態ではなく、概ね真っ直ぐとも言えるのですが、厳密に言うと、順反り、波打ち、ねじれが部分的、複合的に起こっている厄介な状態です。

でも、この時点ではとりあえずスルーしてしまいました。coldsweats01

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牛骨で新しいナットを作ります。

まずは外形だけ削り出したらナット座に接着しました。

上画像は、弦配置をマーキングし終えたところです。

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ナット作業完了後、もとのナットと比べてみると弦配置の違いがよく分かると思います。

こういうことは、あくまでも演奏上の好みや慣れの問題ですが、ぼくにとってヤマハの配置は指板幅に対して狭過ぎなので広げました。

5弦がほぼ同じ位置で、あとは全部外側に向かってずらしてあります。

それから、弦の〔芯-芯〕をそろえるのではなく、弦の太さを省き、間の空間をそろえた状態が好きです。

ちなみに広げたと言っても、マーチンよりは狭いです。wink

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最寄りのリサイクルショップで70年代のFG用ハードケースを偶然見つけたので買ってきました。

実はこのギターを譲り受けたとき、ギター本体を裸のまま手渡されたのでケースがなかったのです。

このケースには、中の小物入れにタグ、ロッドレンチ、鍵が入ったままだったので、見るとどうやらFG-301に使われていたことが判明しました。

経年していることもあって、ハードケースというにはちょっと心許ない感じでしたが、持って帰ってから金具の歪みを修正したりして、気を付けて使えばまあ大丈夫かなという程度になりました。

外観があまりにそっけないかなと思ってしまって、上画像のようにステッカープレートを作って取付けてしまいました。

つづく。noodle

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2018年7月10日 (火)

FGを大胆レストア ②

ヤマハFG-350Eは、ヤマハが初めてPUを搭載したエレアコ仕様のギターです。

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お客さんのリペア品でも経験ありますが、この手のPGは経年で反り、ボディから剝れてきてしまうようです。

このPGも中央の一部はしっかり止まっていましたが、周辺は反って剝れていました。despair

3~4万円する中古品でも、このPGが欠損しているものがあるし、ぼくの本棚にある『JAPAN VINTAGE COLLECTION VOL.4 ヤマハの壱』P.87に掲載されているものも欠損してます。

画像は、ヒートガンで熱し、板に挟んで反りを修正してみたところです。

思いの外うまくいきました。

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製造時、メーカーも分かっていたと思います。

PG外周のすぐ内側に段差を付けてトップがザクザクと削られているからです。

画像は、PGの下のトップ面があまりに平滑でないと思ったので、あえてエポキシで凹部を埋め、サンディングしているところです。sweat01

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はい、きれいに貼り直すことができました。shine

密着する面積が多い方がいいはずだと思ってやったのですが、今後どうなってくるかは様子を見ないと分かりません。

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さて、これがノーマルのPUシステムです。

シングルコイル1、1Vol(500k A)、1Tone(500k A)、モノジャック1というエレキギターな感じの構成です。

弦アース用の配線があって、アルミサドルに触れさせる仕様になってます。

現在の製品と比べるのはナンセンスですが、この年代を考えると、エレキチックなわりには意外に使えるサウンドです。

う~む、これを別物にごっそり変えるか、できるだけこの状態のままでいくか、結構長い間そぞろに考えていましたが、結局この仕様を生かしたままアレンジを加えてリニューアルすることにしました。

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コイルに巻いてある赤い絶縁テープの上から銅箔を巻き、マグネットには導電塗料を塗布してつなげ、それをCold端子へ落としました。

なにせシングルコイルですから、弦アースだけに頼らず、元からしてノイズが乗りにくくなるようにしました。

ポールピースを手で触れてしまったときに出るジーノイズも減ります。

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できました。

配線材、ポット、ジャックを信頼性の高い新品のものにしました。

で、今回の目玉、、、というほど大したものではありませんが、トーンキャパシタを取り付けるはずの位置にコンタクトPUを配線しました。

デュアルPUシステム?

と言われればそうかもしれませんが、これはPUをそれぞれプリ増幅してからミックスするアクティブ・ミックスではなく、増幅する前にミックスしてしまうパッシブ・ミックス回路です。

今回のは、あくまでもヤマハのマグネットPUがメイン。

トーンつまみを上げていくとコンタクトPUからの信号がミックスされてくるという構成です。

利点は、ボディ内にプリアンプも電池も必要なく、モノラルアウトで使え、アクティブ・ミックスのようにミッドが飽和する等のクロスオーバーポイントが生じにくいシステムだということ。

さらに、コンタクトPUの圧電素子は、コンデンサと等価なので、今回の場合、トーンをフルテンにするとノイズが全く気にならないくらい静かになるということ。(ハイも死ぬけど。)

ただし、それぞれのPUの出力はそのままでのミックスになるので、トーンつまみの位置に関わらず、出力の高いマグネットPUの音が支配的になります。

トーンを上げていくと、マグネットPUの音に生々しいコンタクトPUの音が僅かに加わってくるという感じです。

ずっと以前に、バランサーポットを使ってこのパッシブ・ミックスを組んだことがありましたが、出したい音のイメージがコンタクトPUメインだったので、必ずしもうまくはいかなかった覚えがあります。

今回はマグネットPUの音が十全であればいいという割り切りがあったので、うまくいったと思います。

シングルコイル・マグネットPUの弱点を補いつつ、僅かながらも生々しさを加えてくれる今回のパッシブミックス、条件さえそろえば何気にお薦めなのです。bleah

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2018年7月 9日 (月)

頭文字「O」

Akanesora 02、インレイ作業の続きです。

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12Fにオーダー主さんの名前の頭文字「O」を入れます。

はじめはドーナツ型のデザイン案で検討していたんですが、何度か描いていくうちにもう少しシャープな感じのものが出てきました。pencil

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相変わらず、細く尖った部分のあるものは、ぼくにとって冷や汗もんですが、無事に切り取れました。

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接着し、ホンジュラスローズのペーストで隙間を埋めます。

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しっかり硬化したので、砥ぎ出して完了です。

自分で作っていて言うのもなんですが、フリーハンドで描いたものがそのまま形になっていくっていいですね。

オリジナル感満載なのです。

先日、オーダー主さんもこれをご覧になって、とても喜んでくれていたので、ホッとすると同時にうれしかったです。happy01

これでAkanesora 02のネックも、サイドポジション、ヘッドインレイ、指板インレイが揃いました。

ネックのシェイピングに入っていけるので、全体でも木工が最終盤を迎えようとしています。wink

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