FIND the ストローク DEOEMON にようこそ!

Logo_thgf_2015_3ここはギター工房Resonance Guitarsが、ギターのことや日々の出来事をつづっているブログです。

どうぞごゆっくりお過ごし下さい。

 

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今年のTOKYOハンドクラフトギターフェス2020は中止となりました。

2020年5月30日(土)、5月31日(日)

東京都墨田区JR錦糸町駅前すみだ産業会館8Fサンライズホール

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2020年8月14日 (金)

今は必要悪としか思えてないけど

うちはギター工房です。

工房部屋には、工具にしろ、材料にしろ、お客さんの修理品にしろ、大切なものがたくさんあります。

軽防音を施してあるとはいっても、住宅地ですし、家族もいるときはいるし、この狭い部屋で演奏してうぇーい!!なんてしょっちゅうできる場所じゃないです。

そういう場所にしたくもないです。

只今は、感染症のことが原因で、音楽を演りたくても以前のようにはできず、練習で集まることも個々に事情があるためままならない状況が続いているのだとか。

5月に『Resonance Guitars Meeting』と題したFacebookライブ配信を工房部屋で3回ほどやりましたが、もうそれで事は済むだろうと楽観的に考えていました。

ライブ配信は、スマホが1台あればできてしまう便利な時代です。

ただ、うちのお客さんに演奏する場を提供しようとなると、それではまだ不具合と隣り合わせっぽい感じになってしまうかもしれないということで、有合せの機材で考えてみました。

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これがスタートでした。

画質も音質もよくないのはわかっていましたが、技術的に知らなきゃいけないことが多いようで難しかったですし、これだけにかまけているわけにはいかないので、見切り発車的に、やらないよりはやる方を取ったわけです。

すぐに、生演奏ではなくボーカルマイクを立ててギターもラインで、ミニPAから出音する形態にしましたが、大きく改善することはできませんでした。

PCを使っての有線LAN状態でやると確かにトラブルは少ないようで、唯一これはよいと思いました。

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ライブ配信用ソフトOBS Studioを導入したところ、音質がかなり向上しました。

画質の方はカメラの性能に依存しているので変わりませんでしたが、ちょっとしたテロップを表示できるようになった分は機能的によくなったかもしれません。

しかし年ですかね、使い方がわかってくるのにずいぶん時間がかかってしまいました。

とにもかくにも上の図(バージョン2)のセッティングで、ホントーにそれなりではありますがやれましたし、演ったお客さん、視聴した皆さんそれぞれに許してもらえる範囲で提供できたのかなと思いました。

一時的な取り組みもこれで完了?

って、終息はしないは、むしろ再燃してくるはって、、、、、ダメだ、完全に楽観的予想が外れた。

「続けないの?」

「続けましょうよ!」

「やるんだったら呼んで!!」

こういういろんなお客さんからの言葉、ありがたいですね。

プレーヤーであるうちのお客さんへのせめてもの励ましというつもりだけだったのに、前向きな取り組みとして面白さを感じてくれていたなんて。

日がな一日、細々とギターを作って、ギターを治して、アテにしてくれる皆さんに少しでも喜んでもらえたら、長年勤めた仕事からドロップアウトした挫折者には過分な恵みです。

経済的に余裕のない毎日にもすっかり慣れて、それでも食べていけてるだけで皆さんに感謝、うれしくて泣けてくるときもあるくらいなんです。

どうしようか、、、、、。

収益のないものに時間とお金を使ったらたちまちもたなくなるのは火を見るより明らかだし。

でも、長引いている感染症由来の各種問題も、長引いているというだけで、半年後か、1年後か、2年後かはわからないけど出口がないわけではないし。

そうは言っても現状にひどく苦しんでいる人たくさんいるのだろうし、、、。

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やるとしたらこうですね。

REC機材の流用です。

これならプレーヤーはアコギ1本だから荷物負担は最小限、しかも画質が大きく向上し、音質も悪くはならない気がします。

コンデンサーマイクをミキサーに入れる前にマイクプリやコンプを挟んでもいいかもしれない。

「いや、もっと~~を導入した方がいいよ。」

という詳しい人もいるかもしれないけど、もともと資本はないし、あってもこの手の機材は現在ほぼ全ての種類でと言っていいくらい品切れ続出で思ったものは手に入らないし、入ったとしても身に付けなきゃいけない知識は底なしに増えるし。

やはり手持ちの機材で何とか工夫するしかないでしょう。

それでもPCメモリー、各種ケーブル類、ビデオキャプチャーボード、カメラ用電源アダプター等は必要になってきます。

う~~~む、大丈夫だろうか。(笑)

やるのであれば、いろいろ無駄になることを覚悟して、とりあえずこれまでのように自分を実験台にしてやってみるか、、、ですね。

後々自分が活用できるものを1つでも多く残して、全てが無駄にならないようにする方法もあるはず。

あ゛あ゛~っ、迷い過ぎて頭が変になりそう。(~_~;)

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2020年8月 9日 (日)

工房機材をちょっとだけ ―FMR RNC1773E―

ステレオコンプレッサーです。

以前はdbxの166xsを使っていましたが、今年に入ってから2chプリアンプとともにFMRを使っています。

セットで使うと簡単にコンプをインサート接続できる便利な一品。

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これはEのステッカーが貼ってあるEバージョンで、輸入代理店でオペアンプをグレードUPしてあるモデルです。

このコンパクトな筐体とSuper Niceモードは、一躍この機種を有名にしましたね。

ベーシストやアコギストがエフェクター代わりに使用する例も少なくなかったと思いますし、現在アマチュアでもDTM環境が整いやすく、何でもプラグインで処理できるにもかかわらず、かけ録り等に使うハードウェアコンプとして宅録の定番になって久しいと思います。

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はい、ここからは絶対に真似しちゃいけないコーナーです。

筐体から基板を出しました。

画像の青い円筒形のパーツが電源フィルター用コンデンサ470μFです。

RNC1773は、国内に持ち込まれてからオペアンプを交換したEバージョンがあり、さらにこの電コン容量を倍増した限定バージョンがありました。

スイッチングアダプターからの電源は、普通に整流してもリップルノイズまみれです。

dbxのときもそうでしたが、フィルターを強化することで、ちょっとした雑味がスッキリしたり、再生レンジが広がるというか、特に低域のレスポンスがよくなるというか、僅かなことかもしれないけどそんな効果が期待できます。

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以前は、周辺にゴマ粒のようなチップ部品が面実装されている基板箇所は手を出せませんでしたが、、、。

!!今は強ーい味方がいるのです。

その名も『はんだシュッ太郎』!!!(笑)

どんなネーミングやねんって思いながらも、ここ1、2年ぼくの憧れの人だったんです。(#^.^#)

今でも普通にソルダーサッカーや吸取り線は使いますが、今回のケースでは、はんだシュッ太郎の独壇場なのです。

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ぼく程度の腕前でも、ものの数十秒でご覧の通り。

早いしきれい、ダメージほぼなしという優秀さ。

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で、何の修正もなしに新しいパーツがスッと入る。

はんだシュッ太郎、只者ではないのです。

ということで、東信の1000μFをいとも簡単にインストールできました。

本家限定バージョンはルビコンだそうですが、ぼくは電源用だともともと日本ケミコンが好きで、最近になって東信も気に入って使っています。

ハイファイオーディオ用もいいとは思いますが、用途として耐熱の高い105°品を使いたいわけです。

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組み直してから底板にうちのステッカーを貼っておきました。

こうやって、弄ったことを表明しておくようにしています。

つい先日まで、弾き語りプレーヤーさんのRECで大活躍してくれていたんですが、大げさな設定だと、dbxの時より解像感が若干甘くなるような気がしたので、薄がけで使ってたんです。

薄がけとは言ってもやはりSuper Niceモードの威力はよかったので、REC自体は大変うまくいったのですが、できればどんな設定でも気にせず使えたらいいなと。

この後、非公開で6回ほどライブ配信テストをした際に使ってみましたが、気のせいではなく、やはりよくなっているのは確かに感じました。

測定機器があればいいなとは常々思いますが、逆に長時間リスニングしていいかどうか感覚で判断するのも他に代えがたい方法なのかなと思ったりしてます。(^^♪

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2020年8月 5日 (水)

ウクレレにかっこいいピックガードを

弊工房に富士弦のテナーウクレレがやってきました。

かっこいいピックガードを取付けたいとのことです。

オーナーさんにはイメージがあるようで、GStringのような形状を希望されました。

早速、線を引いて切出していきましょう。

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これ、ジェームス・ヒルのような感じですかね。

材はオバンコールです。

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仮置きしてみました。

いいですね、採寸通りです。

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塗装は希望されませんでしたが、艶々になるまで磨き、一発だけオイルを塗布しておきました。

ん、しっとり、高級感も出ていい感じに仕上がりました。

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両面フィルムで取付けて完成です。

ぼくが作るウクレレ用ピックガードは、指板のすぐ脇は2.5㎜ほどの厚さがあり、端にいくにしたがって薄くなっているスラント形状です。

ウクレレのストラミング(ストローク)は、主にサウンドホールの上あたりでやることが多いので、ピックガードの厚みによって指板との段差が少なくなると、とてもプレイしやすくなります。

それに木製だと、鳴りが悪くなるといったことも起こりにくいのがいいです。

オーナーさん、喜んでくれるといいです。(^^♪

ところで、ピックガードで最も鳴りが悪くなるのは、柔らかくて重みのある素材だと思います。

透明のスクラッチガードなる商品の中にはそういうものもあって、個人的に一度使って失敗したことがあります。

参考になれば幸いです。

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2020年8月 3日 (月)

Pro Jr.のノイズ撃退とチューン

アコギのお世話をさせてもらったお客さんが、エレキ用アンプのノイズに困っているとのこと。

たとえシンプルなものであったとしても、仕事としてアンプを治せる腕はないのですが、Pro Jr.だと言うので一度診るだけ診させてもらうことにしました。

個人的にBlues Jr.の中古をいじくり回してとても気に入っているんですが、Pro Jr.は作りもそっくりで回路はむしろシンプルなのでわかっていることも多いからです。

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実際、結構なノイズだったのですが、とりあえずオーナーさんは真空管を全て交換したいとのことなので。

リーズナブルなところでOKとのことでしたが、それでもやっぱりこのぐらいのは入れたいということで出力管はJJのEL84マッチドペアです。

プリ管の方は後で決めます。

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これはBlues Jr.でもお約束。

画像上のスピーカーケーブルを画像下の自作ケーブル(50’Sベルデン使用)に交換です。

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で、肝心のノイズ撃退ですが、電源フィルター用電解コンデンサの容量を全て倍増しました。

実はPro Jr.の場合、新品でも若干電源由来のノイズが大きいので、これだけでもかなり利目があります。

ついでに出力管バイアス部分も電解コンデンサの耐圧を倍増して、抵抗を1つ半固定にしました。

出力管のゲインに合せてバイアス抵抗値をピタリと合わせることができます。

以上で完全にアンプ部のノイズはすっかり消えてなくなりました。

ところが、もともと入っていたアルニコスピーカーがどうもおかしい。

弾いた後、ロングトーンで伸ばしていると、ギターの実音が減衰していくにつれてフェイザーをかけたときのようなジュワ~~という音が盛大に立ち上がってきます。

手持ちの他のスピーカーも出してきていろいろつないでみても普通に出音できるので、どうやらスピーカーも交換が必要です。

減磁?

ボイスコイルの不具合?

わかりませんが、これはぼくには治せません。(>_<)

改めて相談し、Jensenのフェライトを入れることになりました。

プリ管は手持ちがいろいろあったので、音出ししながら検討を重ねました。

最終的にGEの5751とソブテックの12AX7が、希望の音味を実現しつつ予算内に収まるいい組み合わせだったので決定しました。

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はい、完成です。

いやー、このPro Jr.いい音になりました。

クランチが絶品。(^^♪

喜んでいただけるといいです。

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2020年8月 2日 (日)

プリアンプが故障したエレガット

エレアコにしてもエレガットにしても、プリアンプ部分が壊れてしまったら、ぼく程度の者では大抵歯が立ちません。

特に現在は、チップ部品てんこ盛りで非常にコンパクトな作りをしているので、何がどうなっているかを読み解くにも大変な時間がかかるし、わかったところで手が出せません。

多機能なものはなおさらです。

ぼくの業務の本筋はギター本体なので、電装品の修理については、ぼく自身が手がけたものでない限り結局お客さんに迷惑をかけることになりかねないので基本お断りしてますし、今後もそのつもりです。

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MATSUOKAのエレガットです。

プリアンプが故障しています。

オーナーさんとは、メーカー品の新品に交換することや、弊工房のDEOクリアPUに交換して手持ちの外付プリを使うことを提案させてもらいましたが、安価に済ませたいという要望と少々ズレがあったようで、逆に手持ちの別のエレガットからの移植を提案されて今度はこちらが困惑したりしていました。

サイド板の取付穴をどう処理したらいいかを考えると、とても安価にはできないからです。

話せばわかってくれるオーナーさんだったので、最終的にはぼくがやりやすい確実な方法でやるということで折り合いが付きました。

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まずはダメもとでプリアンプ部を分解します。

どうにもならなかったら捨てるという申し合わせです。

他でもこのような例がありましたが、古いものなのでメーカーサポートはとっくの昔に切れています。

こういうの、修理業を営んでいる側も、販売店側も、所有者側も本当に困ってしまうんですけど、どうなんでしょう。

電装品としては仕方のないことなのでしょうが、他のものでいろいろ載せ替えをしたとしても見栄えよくピタッと収まるものがないわけですから、みっともないことになるとすると、まだ充分生きているギター本体を使えないギター、捨てられるギターにしてしまうことにつながりかねません。

本当に勝手な、個人的な意見をこの際書いてしまうと、ぼくはオンボードプリをサイド板に穴を開けて搭載したエレアコ、エレガット商品、、、すみません、嫌いです。

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内部の金属ケースは、ビスではなく、ハンダで固められていました。

中の基板や配線の様子を見るだけでひと仕事なわけですが、今回の場合は開いてみたらすぐに不具合箇所を2つ見つけました。

1つはピエゾ用ジャックのハンダクラック、もう1つはアウトプット用配線材と基板のショートです。

ピエゾ用ジャックは、配線材を使わず基板裏に直接ハンダ付けされていたので、基板をケースに止めるためのビスとジャックを止めるためのビスがハンダ部分を引っ張り続けていたということです。

構造的に問題があると思ったので、配線材を使って結線し直しておきました。

アウトプット用の配線材は、ケースから引き出されていますが、留め具が何もないので、例えば電池を交換する際に引っ張られたとき、もろに配線材とともに基板を引っ張ることになっていました。

アース線は裸になっているので、何度もそういうことが起こったとき、アース線が基板上の触れてはいけないところに触れてしまうようになっていたようです。

これも構造的に大いに問題があると思ったので、ゲル状の接着剤を保護剤代わりに使い、配線材が基板に直接触れないように処理し、結束バンドをくくり付けて、それ以上引っ張っても基板の方に直接ストレスがかからないようにしました。

とりあえず以上でもと通りの出音ができるようになりました。

その他、表のコントロールにはピーキングEQがありますが、それとは別に基板上に半固定抵抗が2つあって、それぞれが回路中の2つコンデンサのかかり方を調節できるようになっていたので、表のEQ±0㏈のときの出音バランスを調整しておきました。

まるでシェルビングEQを利かせるみたいに使えました。

そうなんです、メーカーによって周波数バランスが違うとか、レンジ感が違うとか、ハウリやすさが違うとかいろいろありますが、実は回路の中で各メーカーはデフォルトの音を作り込んでいるということです。

よく見かけるのはローを全体に薄くしてある例で、これはハウリング対策だと思うし、もっと言うとクレーム対策と取れなくもないです。

さて、今回はオーナーさんがぼくに寄り添って考えてくださる方だったので以上のような修理を手がけさせてもらいましたが、うまくいったのは、たまたまパッと見てすぐわかる箇所のトラブルだったからです。

ぼく自身が製作したものでない限り、こうしたプリアンプのような電装品の修理は行いませんので、悪しからずご了承ください。m(__)m

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