FIND the ストローク DEOEMON にようこそ!

Logo_thgf_2015_3ここは管理人であるDEOEMONが、ギターのことや日々の出来事をつづっているブログです。

どうぞごゆっくりお過ごし下さい。

コメントOK、リンクフリーです。

TOKYOハンドクラフトギターフェス2016に出展しました。

2016年5月21日(土)、5月22日(日)

東京都墨田区JR錦糸町駅前すみだ産業会館サンライズホールにて、プロアマ問わず60名超の方々から試奏、好評いただき、最高の2日間でした。

本当にありがとうございました!

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2017年2月21日 (火)

マーティンD-42を治します!③

バインディング剝れ補修、フレットすり合せが良好に進んできたD-42の最終です。

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ノーマルのプラピンから牛骨ピンへの交換もオーダーいただきましたが、ピンフィッティングとは別に、弦ノッチ加工の要望も受けましたのでそちらを紹介します。

まずはボールエンドが止まるところからピン穴入口へ真っ直ぐ溝を作り、ブリッジへの弦のアタリが良好になるように導いてきます。

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さらにそこから適度なRを持たせつつ、サドルに向かって弦が立ちあがってくる角度を出していくわけです。

弦のブリッジ材への接触が良好になることと、6本の押弦テンションを整えられるという利点があると思います。

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サドル底面の様子をチェックしています。

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画像のような治具を使い、弦高調整と同時にサドル底面を整えていきます。

しかし、こういった治具を使えば即OKということはなく、仕上げは手業で行っています。

角の面取りも大切ですしね。wink

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仕上がりをチェックしています。

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以上で完成です。

新しい弦を張ってほしいということでケースのポケットに入れてくれてありました。

ぼくのような仕事をしている者にとって、大変配慮のある素敵なお客様です。

鳴らした瞬間「あっ。」と思いました。

これぞマーティン40番台という音が工房部屋に響きました。notes

何事もなく無事に北海道まで届いてくれよと願いながら送り出しました。

既に受け取られ、仕上がりに満足してくださっているようです。

どうやらよいリペアができたのかなと思い、じんわり喜んでいます。confident

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2017年2月20日 (月)

弾き込んでからのPU搭載

昨年、新品で購入されたマーティンD-28に、弊工房オリジナルコンタクトピックアップであるDEOクリアPU搭載を中心としたオーダーをいただきました。

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気に入って弾いてこられたようで、以前リペアさせていただいたときより木部の鳴りがよく出ているようです。notesconfident

ボディ振動に反応して起電するコンタクトタイプのPUサウンドは、ギター本体の生鳴りに大きく影響されるので、このくらい弾き込んでから搭載するのが正解だと思います。

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ブリッジピンをノーマルのプラピンからエボニーのものに交換しています。

おそらく製造時ではなく、それ以降販売されるまでだと思いますがピン穴が広げられ、落とし込みの面取り部分がかなりなくなっている状態だったのでフィッティングと同時に作り直しておきました。

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ストラップピンはサイド板に打ちます。

サイド板自体は、たぶん2.5㎜程度しか厚みがないと思いますが、中にジョイントブロックがあるところに穴を空けています。

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サイド板に対して垂直に穴が開けられれば、画像のようにピタッとピンの底面が収まり、サイド板の塗膜にストレスがかかるのを防ぐことができます。

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12㎜の穴を空け、PU設置、エンドピンジャック取付もきれいにできました。shine

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今回のオーダーが無事完了しました。

早速受取に来てくださいましたが、PUサウンドをずいぶん気に入ってもらえたようで、ぼくも大変うれしかったです。happy01

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2017年2月18日 (土)

素人仕事な感じですが

世界初の量産型ソリッドボディエレキ、ブロードキャスター(テレキャスター)のプロトタイプについて知ったのは、フェンダー研究家リチャード・スミス氏についての記事からでした。

パイン材ボディにノートラスロッド。

パイン材についてはヤニが強いので塗装しにくいということでアッシュ材に。

トラスロッドを入れないためにメイプルネックとしたものの、ドン・ランドールの主張で入れることに。

エスクワイアという名前でありながら、49年には2PUのモデルも作っていたというのですから、レオ・フェンダーが個人的にギターとして「これでよし!」としたのは、この大きな2つの変更が入る直前のものだったのかもしれないと想像してみたわけです。confident

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画像は、やっと磨きが終わり、パーツを組付けているところです。

そんな想像を下敷きにして、これまであまり手にしたことがなかったテレキャスターを、それとは全く違う、自分にとっての新しいギターだと思って作ったらどうなるか試してみたくなったのです。smile

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コントロールは、本家が67~68年とたった2年間程度しか採用しなかった、テレキャスター史上最もシンプルな構成を採用しました。

画像は、仕上げにトーンキャパシターをミノムシクリップによる付け替え試奏で選定しようとズラッと並べたところです。

画像下段右から3つのエマーソンと上段右から4番目のロシアンMILは、誰が弾いてもよいと言うんじゃないかと思うくらい、4つとも素晴らしかったです。

上段右から2番目のアストロンは、ぼくの好みが全部満たされているような音で、途中までエマーソンを抑えて、もうこれで決定しようかと思ったほどでした。

最終的に決定したのは、上段左から3番目のマスタードでした。

最後はアストロンとの一騎打ちになり、何度も付け替えて楽しく悩みました。

あくまでもぼく自身の好みにグッと寄せてくれるアストロンに対して、マスタードはギターの生音が持っているよい部分を、ちょっとした奥行き感を伴いながらうまく響かせてくれるような気がしました。

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ブリッジパーツは、サイドウォールが両側ともカットされたGOTOH製のものを採用。

サドルもうまくピッチが補正されています。

コントロールプレートは、V位置がスイッチから少し離してあって、PU切り替え操作がしやすいものを採用。

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ボディ自体は1Pパイン材ですが、弦を裏通しするところには1㎝厚程度のホンジュラスローズをイナーシャブロックとして埋め込んであります。

ジャックカップはボディ材にねじ止めできるタイプを採用。

これだとL字プラグも挿せて使い勝手がよいです。

あと、画像では分かりにくいですが、エンド側のストラップピンはあえてセンターを外し、少しでもボディの重心位置に近づくようにずらして打ってあります。

立て掛けたときに倒れにくいという利点もあります。

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ペグはGOTOHの510を採用。

デカールとストリング・リテイナーの位置は、56年中期以降の仕様を参考にしました。

ただし、リテイナーには高めのスペーサーを入れています。

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ハードロックメイプルネック、ホンジュラスローズ指板、ナローハイフレット、トラスロッドはタツタさんに作ってもらったβチタンロッド(スチールよりかなり軽量)を採用。

スケールは25.3インチで、微妙にフェンダー(25.5)より短く、PRS(25.0)より長いです。

PUはFRともGolden Ageを採用してます。

・・・・・・ところでこうやって書いていると、何だか自分でも立派なものができたような錯覚に陥ってしまうわけですが、正直ソリッドエレキは、コピー品であることも含めて、工房の製品として一般の人に提供できるレベルじゃないなと振り返っています。

お店で売っている数万円のメーカー品の方がはるかに仕上がりが均一できれいだからです。

木工精度や組込の正確さを確保するのもソリッドエレキ独特の部分はマシンがないと手業では難しいところがあったし、ニトロセルロースによるカラーもののつぶし塗装で、薄くハイレベルなグロスを施しながら、スクリュー等の金属パーツの圧力による塗装クラックを免れるのは至難の業だと分かりました。wobbly

クリアするには、新たな電動工具が何台も必要だし、塗装方法も変え、塗料の質または種類も変えなくてはいけないし、それらを良好に稼働させるための別部屋(ブース)も必要です。

アコギとは違う、ソリッドエレキならではのノウハウというのがやはりあるのです。

これは、楽器としてどんなに音や性能がよかったとしても、それとは異なる、製品としてどうなのかという大きな問題です。

傷を気にせずガンガン弾く人でも、最初から磨き傷が残って目立っていたり、見えるところに塗装クラックが入っていたりしているのは嫌だと思います。

なので、あと1本、そういった事情をよく理解してくれている友人からのプライベートなオーダーを精一杯仕上げさせてもらい、それを最後に製作はアコギに絞って、オリジナルモデルを大切にしながら謙虚に歩んでいこうと考えているところです。think

友人からのオーダーを断らない理由?

それは、まだできたばかりだと言うのに、よくあるテレとはかなり違う、狙った以上の独特ないい音で鳴っているからです。noteshappy02

友人もそれを楽しみにずっと待ってくれているんです。

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2017年2月14日 (火)

マーティンD-42を治します!②

はるばる北海道からのD-42リペアの続きです。

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ボディバックバインディング剝れについては以前の記事で書きましたが、指板エンドのバインディングにも剝れがあるので補修します。

左側は6㎝ほどです。

接着剤を入れていきます。

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右側は2㎝ほどです。

同様に補修していきます。

セルは経年でどうしても縮むことが多いので、こういうトラブルは少なくありません。think

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接着完了後、画像のように接着剤バリを削り取り、軽くサンディングして完了です。

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さて、このギターは、弦高が少し高めでも、ミドルフレットからハイフレットに行くにつれて、音詰まりやビビリが発生しやすい症状が出ています。

14F付近が強く順反る元起きが主な原因と分かりましたし、厳密に計測してみるとネック全体にねじれ(1弦側と6弦側で反り具合が違ってくる)があります。

しかしこれはよくある例で、いずれも症状は軽いですし、ネック自体も弾性が強く残っていて固化はまだまだなので、ネックリセットやフレット交換による指板調整を入れるのには早すぎます。

そこでフレットのすり合せ、及びハイフレットの削り落とし(フォールアウェイ加工)をしていきます。

画像は、弦を外し、いったんトラスロッドを完全に緩めたところから、フレットの削り量ができるだけ少なくなるロッド位置を締め直しながら探っているところです。

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フレット上面のすり合わせができたので、山を作っているところです。

画像の指板エクステンション部のハイフレットは、20Fに向かって限界まで低く削り落とすフォールアウェイ加工をしてあります。wink

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全フレット最終コンパウンドまで磨き上げ、すり合せとフォールアウェイ加工が完了しました。

これで音詰まりやビビリが発生しやすい症状が大きく改善でき、弦高も預かり時より下げられそうです。happy01scissors

さらにつづく。

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2017年2月 9日 (木)

お礼を申し上げたいばかりです

1月31日にリリースした自主制作アルバム『FIND the STROKE』。

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素人演奏であるにも関わらず、「聴きたい。」と言って買い求めてくださる状況が続いていて、驚くやらうれしいやら、とにかく「中身大したことなくても許してね。coldsweats01」と思いつつ感謝の気持ちが湧いてくるばかりです。

遠方からは、わざわざメール等で感想まで送ってくださる方々もいて、感激しながら拝見してますので、少し紹介します。

・K.Mさんより

CD拝聴させていただきました。
1回目はじっくりと、2〜3回目は作業をやりながらのBGMとして。
また聴きたくなって、4回目、実に「風待ち」の音の粒が良い事、もちろんプレイヤーであるYOSHINOさんの腕もあるのですが、例えるなら、 新米の炊きたてのご飯。(笑)
一粒一粒の音がたっています。
プリング、ハンマリング、タッピング、指板で左手が踊るのが見えるようでした。
風待ち02、素晴らしいギターですね。
ワタシ好みの音です。

もったいないくらいのお言葉ありがとうございます。

繰り返し聴いてくださるなんて感激です。

ぼくが作るKazemachiの音を知っていただけたことが何よりうれしいです。

これからもギター作りをこつこつがんばります。

・I.Mさんより

CD到着しました。
YOSHINOさんの押尾好きがモロ感じ取れました。
爪はグラスかなにか付けてますか?
個人的には9曲目の”星屑の気持ち”が気に入りました。
音はM1+デオクリアーのライン録りでMIX DOWN時にEFFECTかけているのでしょうか?
HOT WIREの低いチューニングでもピッチの狂いが少ないのはスゴイです。(押尾氏の演奏でも結構#したりしている)
補正ナットの関係ですかね。
出来れば1,2曲マイク取りの生音も聞きたかったな。
取り急ぎ感想送ります。
今後の活躍、期待しております。

これまた本当にうれしい内容をありがとうございます。

質問に答えておこうと思います。

爪ですが、現在はゼリー状瞬間接着剤(硬化促進スプレー付き)を愛用してます。

ぼくの個人的な使用感はグラスネイルとそっくりです。

PUは、オリジナルのDEOクリアPUとタカミネのTRI-AXです。

TRI-AXはLRバグスのM1とそんなに変わりませんが、若干トーンが違います。

どちらを使うときも、1、2弦用のポールピースを抜いて、2弦用のスクリューを1弦用穴に深く入れるというアレンジをしています。

バランスは、DEOクリアPUが10に対して、TRI-AXは3~3.5程度のミックスです。

レコーディングのときは、4ch同時録音しています。

  • テクニカ4040コンデンサマイクで生音を集音
  • デュアルPUのドライ音をライン録り
  • リバーブのLとRを1chずつでライン録り

という具合です。

エフェクトは、これまでの自分の音作りを振り返りたい気持ちもあり、スタジオFlowersの方に無理を言って、普段自宅やライブで使っている機材をそのまま使わせてもらいました。

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なので、基本的にディレイ、シマー、リバーブはかけ録りです。

ただし、その4つのチャンネルをどういうバランスでミックスするかは、打ち合わせしながら曲によって変えていきましたし、もちろんコンプレッサーを筆頭にスタジオの機材をさらに加えていただいた部分も多々あります。

設定の細かな実操作はスタジオにやっていただきました。

ローダウンチューニングでのピッチですが、どの音程まで落とすかによっても違うと思いますので何とも言えません。

ただ、ぼくはメーターをあまり使わずに、ハーモニクスやら実音でチューニングする習慣がありますけど、ピッチ補正ナットが加わったことによって、6弦ローポジションがうんとよくなったと感じていることは確かです。

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兎にも角にも、ぼくなんぞが作った曲で気に入ってもらえるものがあったということも、すごく励みになりました。

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自主制作CD『FIND the STROKE』は9曲入り1,500円(税込)です。

素人プレーヤーが作った趣味の作品なので、Resonance Guitarsの商品としてはHPでアナウンスしていませんが、お問い合わせメールや当ブログのコメント欄で受付しております。happy01

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